稲葉GMの役割 前吉村GM自体との違い考

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稲葉GMの役割で一番大事なのは左打者のコーチをしたりすることではなく、チームの戦力を最低限整えて新庄監督に預けること。

 

具体的に言えば西川は残留させて、外国人の編成をしっかり固めること。西川に関しては日本シリーズ終了後1週間強くらいの期間がFA行使の期間なのでそれまでにしっかり話し合って残留交渉をする。

 

外国人は先発はバーヘイゲン、後ろはロドリゲスともう1枚中継ぎ(50試合前後投げて防御率2.50前後)を獲ってロドリゲスと併用する。野手は成績的に500打席前後でOPS.800近くくらいの選手が2人くらい出るような編成をしないといけない。それがヌニエス、王の2人でできるのか。

 

できないなら新しくもう一人外国人野手を獲って3人体制で競争させることが必要。それくらいやって初めて最低限の戦力になる。それをするのが稲葉氏の一番やらないといけないこと。

 

今の稲葉氏はGMといってもチーム編成に関して何をやっているのかほとんどわからない。来季の最重要課題と個人的に思う外国人の編成に稲葉氏が関わっているのか。現時点での印象は稲葉GMといっても前吉村GMが編成面は変わらず責任者として動いているように見える(王柏融の残留をみても)。

 

今のチーム編成の動きを見ると、チームが低迷しているときの動きと何も違いがない。ヌニエスを取ったというけど、中田の年俸が浮いているのでそれを新外国人につぎ込むのは当たり前だし、王柏融を優遇して西川放出になれば結局稲葉GMになっても前吉村GM時代とチーム編成の動きは何も変わらないことになる。

 

稲葉氏が実際GMとしてチーム編成の責任者として動いてるのか、稲葉氏はただのお飾りで実際は今でも吉村氏がチーム編成の責任者として動いているのか。後者だとしたら新庄氏が監督になって改革しようとしたとしてもチームとしてはほとんど変わることはないと思う(主力をポンポン放出して補強に掛けるお金は必要最小限の中の最小限)。

 

長打力不足が課題といわれているチームで、実質DH専の王柏融を外国人野手2枠目で残留させることが編成のやり方として正しいとは普通に考えれば誰も思わないと思う。仮に稲葉氏が王を外国人野手2枠目としても長打力不足は解消できるという考えの編成能力なら今後の稲葉GMに期待できることはほとんどないと思う(金メダルの代表監督なんだからそんなわけないとは思うけど)。

 

王が保険枠、スペア枠で基本ファーム待機を嫌がらず外国人野手3枠目扱い、もう一人別の外国人野手を獲るというなら話は違うんだろうけど今までの傾向や吉村氏が今でも編成の実質の責任者でありそうなことを考えると無いと考えたほうがいいだろう(吉村氏お気に入りの王の出場機会を確保できないし)。

 

来季の浮沈は新庄氏の采配より、稲葉GMが西川残留と外国人の編成をどこまでやれるかのほうが重要度ははるかに高い。それを稲葉GMがどこまで理解しているのか。稲葉氏はキャンプ中継の雑談レベル(建山氏がいっていた)で王の打ち方どうなの?と思っていたようなので彼への期待度は低いはずなのに、ここまで優遇されるのは違和感が凄い。