去年の先発の一覧を見ると2カード目からショートスターター戦術を起用している。これは選手も首脳陣もその戦術に慣れていないためほとんど失敗に終わった。
ショートスターターが普通にローテに組み込まれているため上沢、有原以外のローテは誰がいつ投げるか、それもショートスターターなのかある程度投げるのかわからないという混乱が現場に起きてしまう。
マルティネスが開幕直前に離脱してしまったため、ショートスターターを使わざるを得ない事情もあったが、ショートスターターが機能できたかというとそうはいえない状況だった。
今年はこのときの経験が投手も首脳陣もあるから、去年に比較すればショートスターターをうまくできる部分はあるだろう。でも基本的には先発ローテ候補を7人ないし8人以上準備してその中から安定している6人を選んでローテーションを回すという形がベターだと思う。
ローテ5枚目、6枚目は5イニングないし最悪4イニングでもいい。その後の継投はショートスターターのときのようなイメージで継投していければいいと思う。
加藤が去年一番ショートスターターとして起用されたが彼も基本的に中6日でローテーションで投げさせればいいと思う。できれば6イニング、7イニング投げてくれればいいけど5イニングくらいでも別に構わないし。最初から3イニングとか2イニングとか決めて先発で投げさせるのは、他の部分への悪い影響が大きく出てしまうと思うし。
先発ローテ候補として
有原 マルティネス ロドリゲス 杉浦 河野 バーヘイゲン 加藤
を準備させたして全員が長いイニングを投げられるわけじゃないし、そういうときはショートスターターのようなイメージで2番手以降が繋いでいく形でいいと思う。
もう一人でも二人でも先発ローテに割って入れる投手が出てきてくれればいいけど、なかなか思い浮かばないのが現状ではある。名護から札幌に戻った後のOP戦を見ても先発が試合を作るとチームのリズムがよくなるので、その形をシーズンでも一つでも多く作っていきたい。