2019シーズンの収穫、来年の見通し

正直な話2019シーズンの収穫って目に見えて何かというのはあまりないと思う。2018年は大量の選手流出がありながら残った選手がチーム一丸となってシーズンを戦い、経験を積んでチームとして成長していくことができたシーズンになったと思う。

 

ただ今年のシーズンはそういう見方があまりできないシーズンに思えてしまう。選手の次々の流出に対してそれを補うためのチーム作りが追いつかないというのが今年だったような気がした。

 

個人でいえば渡邊がセカンドのレギュラーとしてたくましくなったと思うし、有原が中々殻が破れないシーズンが続いていた中今年はエースとして、自分的にはまだ物足りなさを感じる部分はあるけど、他球団にも認められるくらいの存在になった。ドラフト下位指名の玉井が年々経験を積むことで、確実に成長を見せ、中継ぎとして欠くことのできないポジションを確立できた。

 

 

ただ主だった収穫はこれくらいにも思えてしまう。細かく上げればロドリゲスが外国人選手として唯一といっていいくらい機能できる選手になったとか、レアード放出の結果空いたサードに平沼、石井が出場機会を増やして経験を積んだとかもあった。

 

でも2018年と比較してチーム全体として何かを得るものがあったかといえば、それはあまり無かったようなシーズンに今年はなってしまっているように感じる。毎年のように起こる主力選手の流出からくるチーム全体の疲弊が、それを補うだけの体力と気力が失われることに繋がってしまっている。

 

 

自分の中では5位に沈み、選手が大量流出して、圧倒的に最下位予想が多くされていた2017のオフより来年の見通しは明らかに悪いと思っている。今まで安定して高い順位を維持してきた今までのフロントの球団運営のやりかたの限界が今はっきり現れているし、下手したら数年そのツケを払わないといけないような、チーム状況になってしまっているように思う。

 

今のチーム状況の責任が全て選手にあるとフロントが考え、それこそファンの多くもそう考えてしまっているようなチーム状況ならチームを立て直すのは、相当難しいと思う。フロントが今までの球団運営のやりかたの限界を感じたり、ファンもフロントの運営の仕方に疑問を感じる割合が少しでも増えれば、そこに光明を見出すことができなくはないかもしれないけど。