清宮の技術的な課題

https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/baseball/npb/2019/01/03/___split_1/index_4.php 輝星、幸太郎、佑樹…栗山英樹が考える「甲子園スター」の育て方

―― 技術的な課題はどう考えていますか。

「そこは、ボール球を振らない形をつくるということに尽きる。今の構えは高めの、ホームランバッターが好きそうなところに手が出る形になっている。意識のなかから高めを消しちゃえば、低めもついていけるのに……だからオレのなかで答えはある。高めを振れない形にしなくちゃいけない。


 だって、そこを振る必要はないんだから。高めを打ったらホームランになりやすいと思ってるのかもしれないけど、ベルト付近の球でも十分、ホームランになるでしょ。だったら高めを意識することの方がマイナス面が大きくなる。ボール球を振ってしまうし、高めのボール球から低めのボール球まで振っていたら、プロのピッチャーを打ち崩すのはムリだよね」


清宮への攻めとしては、ベルトより高めのまっすぐ、低めへの落ちる変化球という攻め方がほとんどで、それにあまり対応できないことが多かった。高めのボール球を振らないのは当然として、ストライクゾーン一杯くらいの高めも半分捨てるようなイメージでいいと思う。



いわゆる低めへの目付が基本のアプローチになってきそうか。高めも手を出して、低めも手を出すようなアプローチだとなかなか安定して打つのは難しい。1年目にそういう攻められ方をされて苦しんだ経験を今年生かせれば、ホームラン25本ないし30本打てるポテンシャルは秘めてると思うので、去年の経験を今年の結果に繋げてほしい。



武田の低めへのカーブを拾ってホームランにしたこともあったし、低めへの対応も凄く上手いと思う。ただ高めのまっすぐ系の攻めで高低の意識を広げられたことで、低めへの対応力が落ちてしまったという感じか。清宮が高めのまっすぐに反応しなくなったら、相手バッテリー的には多分やりづらさは増すと思う。その後清宮も相手バッテリーもどう対応していくかで清宮の残す数字が変わってきそうか。



栗山監督は高めに手が出る理由に清宮の構えを挙げてるので多少のフォーム改造が開幕までにあるのだろうか。