選球眼指標から見えるもの、フォームから来る選球眼

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選球眼の指標を見て近藤、西川が選球眼に優れているとか、渡邊、中田もボールを見極めている、大田は去年と変わらず選球眼が悪いとかがわかる。規定に達していない選手では清宮が79%、野村が72%になっている。選球眼の指標はボールを振らないことでよくなるけどそれ以外も選球眼では大事なことがある。

 

もちろんボールを振らないことが大事なんだけど、追い込まれる前と追い込まれた後でアプローチは変える必要がある。追い込まれる前は際どい球、難しい球はストライクといわれてカウントを悪くするリスクがあっても見逃すことが大事。

 

追い込まれた後はゾーンを広げて多少のボール球ぽい球も、見逃し三振にならないように振っていかないといけない。これができている選手が選球眼がよく成績が残る選手だと思う。

 

これができている日ハムの野手は西川、近藤、中田の3人だろう。渡邊は指標だけ見ると出来ているように見えるけど実際は、ストライクを見逃してボールを振っていることもあるしそれが不調に繋がっている。

 

清宮と野村も一見指標だけ見れば清宮のほうが選球眼がいいし、四球も取れている。ただそれで清宮のほうが選球眼がいいとは自分の中ではならない。彼は追い込まれる前から難しい球に手を出してアウトやファールになってしまうことが多い。

 

難しい球というのはストライク、ボールぎりぎりの球。追い込まれる前からそういうボールに手を出すことは打つ確率を自分から下げてしまう。野村は指標は悪いけど、まだ経験が浅いことが理由として大きいし、1軍の打席数が増えるごとにアプローチは格段によくなっていった。

 

清宮が500打席以上1軍の打席を与えられてそこの成長が見えないのと比較すると、差が明らかだしそれが対応力の差に出ている。この差が生まれる理由がフォームの癖が一番の理由。野村のような癖の無いフォームならボールの見極めもしやすい。清宮のフォームだと、頭の上下動が大きいからゾーンもぶれてしまう。野村とはそこが大きな違いになっている。

 

野村が2本ホームランを打ったうち追い込まれた後のものが一本、清宮は3本打っているけど追い込まれた後に打っているものは無い。野村は追い込まれた後でも自分のバランスを崩さず自分のスイングができている。清宮は追い込まれると手だけで当てるだけのスイングになっている。

 

清宮を悪く言うばかりになってしまうけど、これは全てフォームの癖が原因。清宮なりに練習量を必死にこなしているようだけど、500打席経験してもよくなる傾向が見えないのは全部フォームに理由がある。だから自分のフォームを身に着けない限り、後何年1軍でやろうがいい成績を残すのは多分難しい。

 

清宮も追い込まれた後にヒットを打っているけどバランスを崩した当てただけのスイングでのヒットが多いと思う。野村は追い込まれた後にヒットを打つでもアウトになるでもバランスを崩さずしっかりスイングができていることが多い。