1軍の経験と対応力の比例、今後のチーム編成の方向性

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日ハムがレギュラーとして育ってくれることに期待している清宮、清水、横尾、石井は1軍での打席数は既に500以上立っているけど、レギュラーになる気配は無い。彼らは1軍の試合経験だけでなく、キャンプも1軍の経験が多いのに、一向に技術、対応力が身に着く気配が無い。

 

野村は1軍の本格合流は開幕の10日ほど前。1軍の打席数も50くらいだったがその中で高い技術、対応力を発揮し始めていた。これを見るといくら1軍の経験を積んでも力がつかない選手もいるけど、1軍の経験がほとんど無くても1軍クラスの技術が身に着く選手がいる。

 

これは今後の日ハムのチーム編成、育成に置いて重要な気付きになると思う。今のレギュラーやトップ級の選手は大体1軍の打席数が500になるまでには1軍で安定した結果を残し始めている。だから今1軍で500打席以上与えられてレギュラーになってない選手が今後急激によくなる可能性は統計的には少ない。

 

ほんとに技術、対応力がある選手は1軍の経験が無くても野村のように早くから対応できるし、技術、対応力が無い選手はいくら1軍で経験を積んでも対応力が身に着かない。はっきりいえばそういうことになる。

 

そのことを日ハムの編成が理解して、野村のような対応力がある選手を2軍から見出して積極的に1軍のチャンスを与えることができるか。それができないなら今後のチームはジリ貧になる。すでにその兆候が今の打線から見えている。

 

小笠原コーチが見るようになって変われた選手はいない。これは小笠原コーチが駄目というより対応力が身に着かない選手は何をやっても身に着かないということになってしまうだけだろう。

 

今後野村のようなキャンプも含めて1軍経験が無くても、対応力が伸びていく選手を見つけて1軍のチャンスを与えられるようになるなら、まだチームの今後が上向く可能性はあるけど、早々に球団が主力として育てると決めた選手に執拗にチャンスを与え続けるという編成を続けるなら多分若手はずっと育つことは無いだろう。

 

名前を挙げるなら高濱、樋口、海老原の元育成、現育成組に素質を見出して1軍のチャンスを与えていけるならまだチームがよくなる可能性はある。結局今までのように成長が見えない選手に何度でもチャンスを与え続けるだけの編成ならチームの低迷はずっと続くだろう。