日ハム2軍考

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日ハムの運営は、高卒中心のドラフト、以前は育成は取っておらず、FAによる獲得もせず、少数精鋭の選手を育成してチームを作ってきた。主力まで育った選手は、年俸が高額になると放出し、その穴を新しく若手を育成することで穴を埋めてきた。

 

今まではそのやり方で、安定した強さをキープしていたけど、ここ3年はBクラスが2回と安定した強さとはいえないチームになりつつある。

 

2軍の成績を見ると、ここ8年くらいは最下位とその次の順位しか無い状態。その中でも1軍に上がれる選手を育成して、1軍でも優勝、Aクラスの順位になっていたけど、ここ数年はそのやり方が通用しなくなってきている。

 

2軍の順位がなぜ下位ばかりなのかを考えると、育成を取っておらず他チームに比較して2軍の層が厚くない、ドラフトは高卒が中心なので平均年齢が低い。平均年齢が低い=経験、技術不足の選手が多いということになり、育成に時間、手間が大卒、社会人に比べれば掛かる。

 

この二つが2軍の順位が常に下位に沈んでいる理由だと思う。毎年多くの高卒が入ってくるということは、毎年0に近い状態から育成しないといけない選手を2軍が多く抱えることになるので、育成の負担は大卒、社会人が多いチームに比べれば大きくなる。

 

選手側からしても、毎年入ってくる選手が高卒の後輩のほうが多いことは、刺激を受けることも無くなってしまう。岩本氏は高卒で入ったけど5年目の前に大卒の選手が入ってきたときに危機感を覚えて、そのときに一番練習をしたといっていた。

 

高卒ばかりのドラフトが多いと、そういう機会も無いし、ドラフトで入ってくる選手からの刺激や危機感を感じる機会も少なくなってしまう。今年社会人で入る河野と立野は堀と同学年になるので、堀はかなり刺激を受けると思う。

 

堀はある程度1軍での経験があるので、チャンスが減ることはないだろうけど、もし凄く不調に陥ったりしたら、ルーキーの河野、立野の起用が優先されてしまうこともあるかもしれない。

 

今年は高卒は3位の上野一人で、他の選手は大卒、社会人卒、独立リーグ出身とかなりばらばらの年齢層になっている。育成を3人取ったことも2軍の選手層が厚くなることに繋がると思う。去年と比較して急激に2軍が変わるとは言い切れないけど、確実に変化というのはあると思う。それがいい形に向いてくれればいいのだけど。