10.9 後楽園感想

長谷川秀彦vsキム・ドンヒョン
メインは、ドンヒョンとは思ったが王座移動にいたるほどのインパクトは無かったのでドローもあるとは思ったが、長谷川につくのはさすがにどうかと。
http://www.boutreview.com/data/reports05/071009deep.html

佐伯繁DEEP代表は判定基準について「タイトルマッチの判定は揉めないよう、普通の試合よりドローの範囲を大きくしている」と話している。

この発言は自分的には理解できるが、それでも長谷川は無いと思う。タイトルマッチで無いならドローも無いと思う。ドンヒョンは関節技にはいかずトップポジションをキープして打撃を打ち下ろし続ければもっと差がついてたと思うのでもったいなかった。長谷川は相手の攻撃を凌ぐ展開がほとんどだったような気がしたが・・・。

今成正和vs阿部裕幸
個人的には阿部には普通に試合をしてもらいたかった。今取り組んでいるライコンドーを試合で試したいという意図もわからなくはないが。総合で勝てる空手を目指すライコンドーの有効性も、主宰する岩崎は総合経験一試合、数見は経験無しと、どこまで実際に通用するのか疑問もあるし、ライコンドーを取り入れるにしても元々のスタイルに応用できる範囲でして欲しいなと思う。パンクラスの大石も今回の阿部ほどではないけど、ライコンドーを取り入れて明らかにスタイルがそっちに偏ってるのがどうなのかなと思う部分もある。bodogで勝った試合の内容を見てないのでそれ以前までの印象だけど。

武道的な体の使い方を総合で応用はできるとは思うのでライコンドー的な考え方は興味はあるけど、格闘技通信の連載なんか見ても、ライコンドー自体は実際できたら凄いけど・・・実際試合でできるのか?というとどうなんだろうと思ってしまう。個人的にはガードを下げた顎を引かないスタイルが自然だとは思わないし、ガードを高くして顎を引いてる選手でも力みの無い、自然体のような選手はたくさんいると思うし。現時点であの阿部のスタイルで試合を成立させるならカウンターを警戒しないですごくアグレッシブに攻めてくる相手を当てないと駄目なような気がする。

桜井隆多vs石川英司
最後は勝った桜井自身がアクシデント的といっていたが、桜井は下からの蹴りやパンチもうまい選手だし、前回も下からの蹴りで石川の頬あたりを切ってると思うので、アクシデントでは無いと思う。石川はパウンドがアグレッシブなのはいいが、桜井みたいに下からの蹴りが強い相手にスペースを空けて連打するのはリスクもあるし、そこの噛みあい方が前回は石川に今回は桜井側に傾いたというふうに思った。

池本誠知vs國奥麒樹真
国奥は確かにパンチは凄くうまいとは思うけど、この階級だとリーチ差があるので、相手選手に距離を取る戦法で来られると攻めあぐねることが多いと思う。そのことがいまいち地味な試合になることが多い理由じゃないかと思う。リーチ差が多少軽減される70キロ級に転向して、アグレッシブな試合展開を作らないと、ちょっと今後厳しいんじゃないだろうか。