DEEP42

桜井vs金原
金原はキャリアが長く年齢もいってる割には、ここ最近いつもいいコンディションでリングに上がっているのがまずすごい。パンクラスでは今のミドル級になってから3連敗していたが、相手は竹内、山宮、金井と実力者が相手だったし、内容も僅差のものが多く動きもよかったので、分が悪いといわれた桜井相手にドローになったのもある意味では金原の実力の高さを示したといえると思う。最後のブレイクがちょっと不可解というかロープ際だったからなのかもしれないが、金原がいいポジションを取っていたので、あのまま続いていたら金原がもっと攻め込んで判定で勝てたような気がした。明確に勝つことはできなかったが、評価自体は高まったと思うので、またチャンスは来るだろうと思う。個人的には金原を応援してた分一番燃えた試合だった。

桜井は身体能力も技術も高いと思うのだが、いつもテイクダウンを先に取るのにひっくり返されてしまって展開を不利にしてしまうことが多い気がした。長南との試合もそうだった。まあアグレッシブに試合を動かしているからともいえるのだが。

山崎vs宮田
個人的に山崎の評価があまり高くない分、宮田に圧倒的な勝ち方を期待したが、山崎のうまさの前に宮田が攻めあぐねることが多かったのが残念だった。攻めあぐねたのは宮田の技術が足りなかったのか、相性のせいなのか。次の試合では宮田に圧倒的な力を見せて欲しい。

中西vs福田
中西が左回りで距離をとりながら、福田のタックルを裁いて打撃を入れていく、福田は距離を取る中西を捕まえようとするが、捕まえきれないという試合だった。色々なところでいわれてるように、中西が決定打は無いもののうまく試合を運んでいたように思えたので、ドローか、どっちかというなら中西か?と思っていたので福田が判定勝ちしたのはびっくりした。正直な話主催者的には福田が王者になったほうが都合がいいのでという邪推をしてしまうところもあるが・・・。DEEPのタイトル戦はドローの範囲が大きいので挑戦者が判定で勝つには通常の試合以上にいい印象を残す必要があることを考えればなおさら不可解な判定ではあった。

福田が前に常に出てたから福田の勝ちなんだといわれればそうなのかもしれないが、中西がやるような戦法をいつもやっているのが福田と同じ所属であるグラバカの三崎であり、郷野なのに、その戦法を貫き通した中西より、前に出てただけの福田が判定勝ちしてしまったのはなんというか皮肉に思えてしまった。