高瀬

高瀬はあれだけ寝技なら誰にも負けないっていってたので、期待したのだが、鳥生に一本負けした相手にグダグダの内容で2−1の判定勝ちだったとか。ある意味では凄く高瀬らしい結果なのかもしれないが。まあこの半年前に、正道会館でMMAの実績もそんなでもない地主にKO負けしているので、この結果も妥当といえば妥当だったのかもしれない。高瀬は今ブログで注目を浴びてるようだが、それ以前から寝技なら誰にも負けないと豪語しながら試合になると一方的に負けるか、ショッパイ試合になるかというのが多い選手だった(アンデウソンに一本負けしたのは凄いが逆に言えばそれくらい)。

素人がいってもあれだが本当に寝技がそこまで強いなら、MMAでもそこそこ結果を残してもいいとも思うのだが、アンデウソン戦を除けば、いつも一方的にやられるか塩かになってしまうのは明らかに何か原因があるんではないだろうか?高瀬の試合といえば低空のタックルで飛び込んでそれをあっさり切られて仰向けになる、あるいは引き込んでガードポジションで固まって膠着するという展開が多い。

その辺がいつまでたっても変わらないのがもどかしく感じてしまう。俺は打撃が強くなった、うまくなったといっても、中堅日本人相手にならそこそこ通用しても、それ以上になると高瀬の打撃じゃ厳しいんじゃないだろうか。他のグラップラーといえば青木なんかは、打撃を練習してもあくまで相手にいかに打撃をもらわないように組み付くかというための打撃の練習になっているが、高瀬はグラップラーなのに打撃で打ち合うだけの打撃になってしまって、青木みたいにグラップラーとしてMMAに打撃を生かすということができてないような印象を受ける。

高瀬は、寝技にそこまで自信があるなら、青木や北岡みたいに寝技一辺倒のスタイルにしたほうがいいと思う。なんなら彼ら二人を参考するなり、なんなら習うなりしてMMAでいかに寝技一辺倒のスタイルで戦うかを徹底的に研究してそのスタイルを徹底したほうがいいと思う。遠くからタックルにいく。切られる。仰向けになる。あるいは引き込む。相手は寝技に付き合わない。だったら打撃を強くして打撃で勝負しようでは、結局中途半端なだけで終わってしまうと思う。青木にしても北岡にしても相手はたいていの場合寝技には徹底的に付き合わないようにしてくるのにそれでも寝技に引きずり込んで極めてしまっている。高瀬もこの二人くらいの寝技に持ち込んで極めるというこだわりを持つことが、上にいくために一番必要なんじゃないだろうか?