戦極第九陣感想

中尾vsチェムベ
中尾はチェムベ相手にこの内容じゃ、誰とやるにしても興味をもてない。

日沖vs金原
日沖は一回戦、二回戦の相手が相手だったので、グラウンド技術はそこまででは無いんでは思ってたけど、この試合でも素晴らしい動きを見せていた。金原は基本的に凌ぐだけの展開というか、まあよく凌ぎきったといえるのだろうが、その結果日沖が攻め疲れを起こしたのか3Rは金原が有利になっていた。ただ基本的には実力差はあった試合に思えた。

サンドロvs小見川
決定的なものは無かったがサンドロの打撃の有効打、ダメージが勝っていたように思えたので判定はちょっとあれ?と思った。

チャンソンvsジャガーズ
チャンソンは荒削りだがそこが見ていて面白い選手だった。

光岡vsフレンチ
フレンチは、日本で3連続一本負けと、日本人選手のかませ犬みたいになっている。光岡はこれといった印象をいつも感じないのだが、タイトルマッチに近づいてきたのだろう。次は横田と挑戦者決定戦か?

郷野vsターンバックル
ターンバックルは戦績見ると組み技の選手で、体格的にもリーチがあるので郷野的には相性が悪いというか、予想では押さえ込まれて判定負けするんではないかと思っていて、2Rまではそんな展開だったが、3Rポイントで不利と見てか郷野が前に出ていってガードが甘くなったところにハイキックでまさかのKO負けをしてしまった。ダウンの仕方が本当に危ないものに思えたので、ダメージと今後の選手生活への影響が心配だ。

藤田vsイワノフ
イワノフの打撃で押し、藤田はなんとかグラウンドに持ち込むという展開が続いた。正直イワノフの打撃は総合を始めて間もないのでそれほどでは無いと思うのだが、その打撃でKOされそうになる藤田を見て、前回のビュー戦でのKO負けもそうだが打たれ弱くなってきている気がした。イワノフはデビュー戦ということを考えるとまずまずの内容だったと思った。判定はイワノフがかなりダメージを藤田に与えていたので、自分的には妥当に思えた。

三崎vs中村
三崎は事件の後ということでコンディション、モチベーション共にベストで無かったのだろうが、その状況で実力者中村相手に飛び膝からフロントチョークで完勝。今まで三崎はいまいち認めてない部分もあったのだが、この結果を見せられると他の日本人選手とはやはり一枚違う部分があるのかなと思った。ただ中村はなぜ得意の組技に持っていこうとしなかったのか。結局盛り上がる試合をしなければいけないということで打撃戦に付き合ってしまったような気がしてしまった。

ウェルター級GPのマッハもそんな感じに見えたし、周りの空気に流されて自分の一番勝ちに近づく戦法を徹底できないというのは、もったいないように思えてしまう。逆でいえば青木は、シャオリン戦で寝技の攻防が見たいというファンの空気を無視して勝ちに徹せてしまうメンタルはある意味武器の一つかもしれない。

金原vs小見川
この試合に関しては、初戦の消耗度が勝敗を分けたと思うので、あまり感想は無い。結果金原が優勝したが、日沖に負けているし、二回戦のチャンソン戦も自分的にはホーム判定だと感じるし、以前DEEPで大塚に完封負けして、今回優勝したといっても、仮に大塚ともう一回やったらまた完封されそうだし、どうにもあまり実力的には評価しにくい部分がある。

北岡vs廣田
北岡は序盤の攻めを凌がれると、とたんにスタミナ切れ。後はジリ貧の展開になり廣田に打撃を浴びせされKO負けしてしまった。北岡も勝ちに徹するという意味ではテイクダウンからの抑え込みとこつこつの打撃という戦法でいけば、かなり展開は変わっていた気がする。ただそれをすれば北岡に望まれる内容で無いのは明らかなので、今後北岡がこの結果を受けても今までのリスクを省みず極めにいくスタイルでいくのか、少しリスクを抑えたスタイルに変えるのか、一つの分岐点なのかもしれない。廣田に関しては北岡にKO勝ちした結果を見ても現時点では、そこまで興味がもてないところもある。