5・30後楽園ホール大会

川村、大石、アライの3選手が自分的には今回注目の選手。
まずアライだが、この3選手の中では打撃の技術的には一番安定感はあると思う。階級もほぼナチュラルで戦えるライト級なので、いい動きは期待できそうか。ただ相手の松田は、かなり絞ってライト級に落としてきてると思うので上の階級から落としてきたアライとはいっても、体格的には松田が上になりそう。打撃の技術ではアライ、パワーでは松田という感じか。

大石はレスリング出身だが、最近は空手スタイルの印象が濃い選手になってきた。格闘技通信などで連載してる数見氏などが提唱する総合でも勝てる空手ライコンドーというものがあるが、大石は数見氏や岩崎氏に師事してるのである意味ではそれを試合で体言しようとしてる選手とも思える。他には阿部兄などもその一人か。素人視点でいうならあのガードが下がったスタイルは、怖い部分も感じるし、前回の試合も結構危ないシーンが見られた。ライコンドー的視点でいうなら顎を引いたガードを上げたスタイルは不自然で、あのガードを落としたスタイルが自然ということのようだが。多分この試合でもあのスタイルでいくだろうし、心配なところもあるが、あの空手スタイルの進化した部分を井上相手に見せて欲しい。

そしてメインを張るのはアカーシオ、金原を完全KOし、勢いに乗る川村。今回もシュートボクセの選手が相手ということで、一人シュートボクセ対抗戦を挑む気構えのようだ。ただ川村もガードが下がって顎が空いたスタイルとあの極端なまでの前傾姿勢は若干不安な部分も。攻めてるときはいいけど、あそこまで前傾姿勢だと、相手の打撃でもタックルでも自然体に近い立ち方に比べると反応が若干遅れるような気がするので。ただ多少打撃を貰っても逆に前に出て攻めにいく肉を斬らせて骨を断つ的な試合が、今の川村の魅力になっているのも確かだが。個人的には多少立ち方を自然体に近い形にしたほうがいいかな?と思ってしまうが、変にいじると今の川村の魅力が消えるかもしれないか。ジャクソンがリデルに勝ったからいうみたいだが距離のある状態だとジャクソン的なスタイル、ラッシュの仕方はシウバ的なイメージが川村には合ってるかなと勝手に思う。とにかく試合はシュートボクセ相手にまた鮮烈な勝ち方で、川村の存在をアピールしてほしいと思う。