5・30後楽園大会

サムライTVの格闘ジャングルでダイジェストで少し放送されていたので、短い内容だったがその感想を。大石vs井上は井上が距離を取って、ミドルキックとカウンターのパンチで攻める作戦だった。大石は以前よりはガードが上がったように見えた。だが距離を取ってカウンター狙いの相手に飛び込んで自分から手数を出す戦法一辺倒というのはまずかったと思う。ああいう戦法を取る相手には、相手がどっちに回るか予測しながらプレッシャーを掛け続けて、簡単にロープから逃げられないようにしつつ、自分からはあえて手数を出さない、あるいは出すフェイントで、相手のカウンターを誘ってそこをこっちがカウンターで攻める作戦がよかったと思う。ちょうど前回のUFCでジャクソンがリデルにやった戦術がそれだった。

水野は、ナチュラルで97キロ前後というのは、93キロ級が適正階級に思えるが、パンクラスではその階級は無く100キロ以下しか無いのが少し残念だ。前回やったチアゴシウバは、UFCでライトヘビー級で戦ってることからも、体格差は少なかったと思うが、アスエリオは100キロ越えから100キロに絞ってるので、チアゴシウバよりは体格差はあったのかもしれない。水野の次の試合はもう少しランクの落ちる相手を当てて経験を積んでもらいたい。

川村は今のスタイルだと、安定した結果、内容は難しいと思う。多少スランプになるリスクを背負っても、ジャクソン的な、自然体に近い立ち方でガードのしやすいスタイルしたほうが、個人的にはいいと思う。ファビオシウバはキャラが立ってて、アグレッシブでいい選手だと思うけど、ライトヘビー級の選手層がグラバカが抜け薄くなってる現状だと近藤以外の対戦相手がおらず、継続参戦するにしてもどういうふうにこれからマッチメークしていけばいいのか。ボードッグ王座戦明けに近藤とすぐパンクラスのタイトルマッチになるのか?金原との引退試合の相手にも近藤は指名されており、その試合が優先されそうか。ライトヘビー級の選手層の薄さがどうしても気になるので、地味だが小路とか滑川とかをこの階級に参戦させるとかは難しいんだろうか。