大田、渡邊の対応力、野村との比較

チャンスで何度もブレーキを踏んでいる大田、渡邊。この二人は実績があるからまだ調子が上がってないだけという見方が多いけど、打席の内容を見ると自分にはそういう風には映らない。

 

その理由はアウトのなりかたがかなり悪いから。いい内容でのアウトならチャンスでのアウトでもそこまで残念には思わないと思うし、今の二人はいい内容でのアウトすらできていない。

 

比較になるけど1軍経験のほぼ無い野村はアウトのときもいい打球を飛ばしたり、カウントの作り方もいい。振りに行きながらボールを見極めてバットを止めてボールカウントを増やす。カウントを悪くしたとしても追い込まれる前に難しいボールに手を出さない。それこそ空振り三振、見逃し三振でもいい内容だなと思わせるものがあった。

 

それができる一番の理由は癖の無いフォームにあると思う。それが土台になっているからトップクラスの投手相手に1軍の経験がほとんど無くても対応ができていた。仮に大田、渡邊同様チャンスで何度も野村に回ってきて、何度もそれを潰したとしても多分しっかり対応力を発揮していい内容でのアウトが多かったと思う。

 

それが大田、渡邊との差。1軍での経験は野村とは雲泥の差はあるけど、野村のほうが対応力は高い。今までの試合を見てるそういわざるを得ない。好き勝手にいっているけどこれを大田、渡邊が今後覆してくれればそれが一番いいんだけど。

 

野村は1軍の打席数が50にもいってないから一線級の変化球に対応できないことも当然あった。でも大田、渡邊より次に繋がるものを感じさせたし打席数を重ねるごとに変化球の対応、見極めはうまくなっていっていた。

 

50打席にもいかない段階で野村のほうが打席の対応力は、大田、渡邊より上と個人的には感じた。そのことは大田、渡邊にとってどういうことなのか。あくまで二人の復調を待つのか、技術的な限界なのか。一線級相手でも常に自分のバランス、フォームを崩されない野村のほうが伸び代はあるというのが正直な感想。