若手野手育成の土壌

最近日ハムが育てた代表的な野手は、2015年に獲得したレアード、二刀流大谷、アベレージヒッター近藤の3人辺りかなと思う。大谷は素質が図抜けていたけど、レアードはシーズン前半は大苦戦しながらも我慢の起用を続けて素質が開花。近藤は高卒でドラフト4位、体も大きくなかったけど、首脳陣が近藤のバッティングセンスを見込んで、1軍でのチャンスを多く与えて、4年目には打率ランキングで3位に入るほどの技術を身に着けた。

 

大谷に関しては素質が図抜けていたとはいえ、3年目に打撃不振に陥り投手に専念しろの声が大きくなった中、バッターとしての育成も続けて4年目に3割20本、MLBでも22本のホームランを打てるバッターに成長した。

 

 

このことから日ハムは打者を育成する土壌はかなりあるのではと考えてしまう。その前には投手での入団だった糸井を野手転向から球界を代表するくらいの選手に育てたこともあった。

 

それを考えると、怪物清宮、台湾の至宝王柏融も同じような球界を代表するような選手に育つんではという期待がすごくあった。でも二人とも現時点では、期待外れの成績に終わっている。

 

なんとなく、今の日ハムには大谷、レアード、近藤が育った時のような土壌が無いような感じがする。当時と今で何が違うんだといわれても、それはわからないけど、なにか違いがあるような気がする。

 

清宮、王柏融ともに下手したら、鳴かず飛ばずの期間が長いかもしれないし、球界を代表するバッターどころかレギュラーとしての力もついていかないのではとも考えてしまう。

 

日ハムは育成力が優れているといわれていることに球団、首脳陣が慢心してしまっているような感じも受けてしまう。

 

早く1軍の戦力になるように、結果に関わらず1軍での起用を続けて経験を積ませるというのも育成の方法だろうけど、1年、ないし2年とか2軍でじっくり力をつける(たまに1軍を経験させるのはいいけど)ような、地面に足を付ける育成も必要に思う。

 

王柏融も近藤のようなアベレージバッターに成長してほしいけど、いますぐそういうバッターになれるかというとどうだろうという感じ。レアードを放出したけど、第二のレアードとなるような選手を探してきて、一から育てるなら、レアードを放出したことも次に繋がってくるかもしれない。

 

結果を求めるところは求めてほしいけど、地に足を付けた育成もしっかりやっていく必要が今後はあるように思う。