清宮、野村、渡邊の比較

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清宮に関しては7月頭、開幕前、3月の終わりから多く起用されても結果は出ず、起用が多くなるほどにチームが低迷することは予想していたし、今のチーム、清宮はそのときの予想のまんまになっている。

 

唯一の誤算は守備面であそこまで足を引っ張りまくるところ。去年まではそこまで守備が酷いイメージも無かったけど指名打者の起用が多かったせいだろうか。

 

今年1軍デビューした野村は最初のカードでは攻守に置いてチームの足を引っ張っていた。首脳陣は以降2試合野村をスタメンから外して、その間に野村が頭を整理することができて以降は、地に足がついたプレーになって1軍の試合でも躍動することが多くなる。

 

野村は経験が足りない分当然ミスが多くなるのだが、それを他の選手がカバーをすることで野村も1軍の試合を経験するごとに成長を続けチーム内の信頼を得始めていた。その中での負傷離脱だったのでチーム内のショックは当然大きいものだったはず。

 

清宮も1年目、2年目まではそういう部分があったのだけど、3年目にもなってキャンプはいまだ未完走で練習量は常に足りない。その中で1軍の試合に出続け、成長が見えないままチームの足を引っ張り続けている。

 

清宮がチーム内の信頼を得ているかといえばはっきりいってそれは無いだろう。2018年に渡邊が1軍で試合に出始めて、なかなか結果が出ない時期があった。個人的にもなんで渡邊を起用し続けるんだろうと疑問に思っていたが、継続的な起用の結果渡邊が1軍に慣れ始めて結果を残すようになった。

 

渡邊は自主トレをいっしょにする近藤と食事した際に、「ミスをしても主力がカバーするから、ミスを恐れず思い切ってやれ」という言葉を掛けられたらしい。多分今主力になっている中田、西川、近藤もそういう風に成長してきたのだろう。

 

今年でいえばそれが野村だったと思う。清宮も1年目、2年目あたりまではそういう部分があった。ただ練習量が足りないことや、試合への取り組み方に変化が多分周りには見えてないのに、1軍での起用が続き、精彩を欠くプレーを続くことでチーム内の信頼を失い始めているのが今の清宮だと思う。

 

でもフロントは清宮をスターにしないといけないという焦燥感から、土台ができていない清宮の1軍起用を続けてしまう。それがチーム全体の負担、疲労に繋がって今のチーム状況になっている。今までの日ハムの若手は力不足を周りにカバーされることで、経験を積みながら成長できていたが、明らかに清宮はそれとは違う形になってしまっている。

 

ここにフロントの誰も気づくことができてないのが清宮の不振、チームの低迷に繋がってしまっている。多分選手のほうが清宮に対してちょっと今までの若手とは勝手が違うと感じ始めているはず。かといってそれを言い出すわけにもいかないのが現状だろう。