最後に近藤に体の張りがあったのが、2005年大晦日の中村戦。それ以降張りのある体で一度も試合してない。それはなぜか。また適当に勝手に推測してみた。まず中村戦以降最初のバローニ戦。この試合では初の83キロ契約での試合。このときは近藤のナチュラルウェイトは87キロ無いくらいにも関わらず、一月半を掛けて減量。このときに大きく筋量が落ちたのかもしれない。そして次の試合の松井戦は、5ヶ月間隔が空いたナチュラルウェイトの試合にも関わらず、同じナチュラルウェイトの試合だった中村戦と違い張りが失われてしまっている。
近藤はバローニ戦以降、83キロ近辺に照準を絞るようになり始めて、その結果体重調整に気をつかうようになり、コンディショニングのやり方を以前と変えてしまったのかもしれない。適当な推測でいえば、体重が増えないように意識してウェイトトレーニングの量を減らしたとか(バローニ戦以降のインタビューでは「ウェイトトレーニングは変わらずやっている。最近は下半身中心。」と語っていたが)。それ以降ナチュラルウェイトでのレノグ戦、イアン戦も上半身(背中周りとか特に)がどうも張りの無い、べそっとした体つきになっている。あのシェイプでは近藤の調子のいいときの切れのある動きは見られないと思う。
ナチュラルウェイトから3キロくらいの減量ならナチュラルウェイトで試合してたときと調整方法を変える必要はほとんど無く、計量日直前、1,2日前に汗で水分を流す体重調整で十分間に合う。それが難しいなら計量一週間前くらいから減量用の食事に変えて計量直前の水分カットで合わせるのでも構わないし(UFCで活躍する岡見計量前一週間で5キロ落としてるとか)。体重調整を意識して調整方法を大きく変えるとかえってコンディションを落とすことにもなってしまう。近藤の場合そういうことだったんじゃないだろうか?勿論年齢やダメージという可能性もあるにせよ、個人的には調整方法のミスが原因のように思う。ただ現時点で調子の良かった頃に比べて体のはり、コンディションが落ちてしまってるのは明らかなので、これから修正していけるか。また素人考えでいうが、ウェイトトレーニングも下半身中心といわず、上半身、背中周りを中心にするとか。ナチュラルな体重は87キロ、88キロと調子の悪いときと変わらないのに、べそっとした体つきになっているのは、上半身の筋量が減って、脂肪が増えているのか、その辺はわからないが。
今回の復帰戦は拳のワイヤーが外れて二ヶ月ちょっとの調整期間だったので、相手もプラングレーというのは厳しいところがあったと思う。調子のいい頃の体の張り、切れを取り戻すまでは、試合間隔もある程度取りながらパンクラスで一線級から落ちる相手と試合していく形がいいのかもしれない。もしかしてどこか大きな故障をしているためにうまくコンディションが作れてないという可能性も無くは無いが、なんとなく近藤は怪我自体は少ない選手のように自分には思える。