近藤について再び

ある意味前に書いたことと被ってしまうかもしれないがあえて再び。近藤のコンディションが悪いことについてはファンだけでなく郷野にも指摘されるようになってしまったが、なぜ今コンディションが上がらないか再び思うところを書きます。

http://d.hatena.ne.jp/iippanashi/20080829

ここの補足っぽい感じになるのだが、2001年郷野戦あたりまではウェイトトレーニングにかなり力を入れて圧力で郷野を圧倒するくらいのフィジカルを近藤は持っていた。それ以降はウェイトトレーニングに関しては筋力維持程度のものに変えていってナチュラルな調整方法に変えていき、体つきは締まっていった。その調整方法でも、2005年あたりまでは、ナチュラルな体重で戦えていたということと、年齢的なこともあって、コンディションを落とすことは無かったが、バローニ戦以降体幹の筋力が落ちてコンディションが悪くなっていってしまう。

この状態になると年齢的なものも重なって、2002年以降のようなウェイトに力をいれないナチュラルな調整法ではコンディションを作るのが難しくなっていったと思う。今のトレーニングの内容自体は、菊田やマリオスペーヒーに勝っていたときと大差は無いんじゃないかと思う。その当時はそれでよかったと思うが、今の状態では年齢的なものもあるし、減量で体幹の筋力が落ちてしまってるのでその調整法だとそのときのコンディションを作れないというのが現状なんじゃないだろうか。

ROFの前にジョシュのもとで練習したときは、かなり厳しいコンディショントレーニングをして結果コンディションが多少よくなったことと、日本の調整に戻ってまた悪いコンディションに戻ったことからも、近藤が今の状態でコンディションをベストにもっていくなら、そういう厳しいコンディショントレーニング、ウェイトトレーニングが不可欠だということがいえると思う。

近藤なりに信念があって、追い込むようなウェイトトレーニングをしてないのか、あるいは船木やジョシュのようにしごいてくれる人間がついてないからそれをしないのか、もしかすると菊田やスペーヒーを倒したときのイメージが残ってるからそのときと調整法を変えないのか、その辺はなんともいえないが、今の近藤がそのときと同じような調整法をしていては多分コンディションが上がることは無いと思う。

もうこのときのイメージは頭の中から消し去るくらいのイメージで一から体を苛め抜いてコンディションを作り直すくらいのものをしないと、コンディションは変わらないだろうし、イコール今のようにいいときの近藤らしさがまったく見えない試合というのが続いていってしまうと思う。本当に勝ち負けはある意味横に置いて次の試合では体がカフェダンテス戦や最初の郷野戦くらいビルドアップしてリングに上がって欲しい。そのコンディションを作った上で負けたならある種納得できると思う。今と大差無いコンディションでリングに上がるなら、やる前から近藤らしさが出ないのは目に見えてる。

ちょっと付け加えるならもし昔のいいときのイメージを呼び戻したいなら、菊田やスペーヒーに勝ったころではなく、ガンガンにウェイトトレーニングをやっていたころのヒベイロ戦や郷野戦あたりのイメージで練習して、パワーで相手を圧倒するくらいの意識でやったほうが自分はいいと思う。まあ3週間でコンディションがあがったジョシュのとこにいくか、コンディショントレーナーをつけるほうがいいとは思うし、仮にトレーナーが付いてたら今のコンディションで試合はさせない、リングに上げることはしないくらいのものだと思う。繰り返しになるのだが今の近藤のコンディションだとリングに上がる以前、試合をする以前の時点で勝負になっていないと思っている。ファンは勝ち負けももちろん見るけど近藤が作れる最高のコンディションを作ってそれで負けたなら、悔しくても納得できる部分もあるのだが、今はそれすらできない、リングに上がった時点でもう期待感を持てないというのが結果、内容以上に残念に思えてしまう。