7・16大会感想

柴田vsハレック
柴田のセコンドには船木と山田学(治療院で見てもらってるようだ)。柴田は序盤はよく最初にクリーンヒットを当てていたが、一度組まれて差し合いに持ち込まれると、総合黎明期のグレイシーの相手のようになすすべなく、テイクダウン、マウント、関節技で一本負けしてしまった。現時点での総合の選手として実力が見えてしまったが、ここから技術を見直して上を目指せるか?ハレックは未知数というか典型的なグレイシースタイルだったが、これからの選手だろう。

宮田vsシャオリン
宮田は1Rはテイクダウンを許さず、パンチ、ローキックを当てペースを握ってるように思えた。ただ2R以降スタミナが切れ始めた。宮田自身も3Rより2Rがよかったとスタミナの不安を持っていたようだ。シャオリンは中々ペースが掴めずローキックも貰っていたので危ないかなと思っていたが、シャオリンは冷静さを失わず相手にプレッシャーを掛け続けスタミナ切れで宮田がミスをしたところをすかさずグラウンドに持ち込み一本勝ちしたので素晴らしかった。

勝村vsノゲイラ
個人的にはこの試合にはなんのテーマも見出せなかったので退屈な試合だった。ノゲイラのパンプアップの仕方が少し印象に残った。

所vsマンバ
所はうまくスタンドの打撃の展開を避け関節技の取り合いに持ち込んだのでチャンスはあったと思うが、65キロ級の体格なのでいかんせん極めきるにはパワーが足りなかったように思う。マンバは関節技の対応が危なっかしいながらもきっちりしており、要所要所でトップポジションから打撃を加え所にダメージを与えて勝利を奪った。

マヌーフvsアッカ
アッカは顎が上がってるスタイルなのでマヌーフと打撃戦したら危ないと思ってたが、途中までは予想外に粘っていた。フィジカル的にマヌーフに負けないものを持っているように思えた。ただフィジカルで互角でも経験と技術に差がありすぎたのでKO負けは致し方なかった。個人的には今までアッカにはあまりいい印象を持っていなかったが、マヌーフ戦を見て85キロ級で一戦一戦経験を積むアッカをこれから見たいなと思った。

田村vs金
田村がPRIDEを背負う、PRIDE代表みたいな言い方をするのはさすがにどうかと思った。田村のルーツをさかのぼれば、沈没する前にUインターを離脱、そしてある種Uインターを背負ってリングス入り、そしてリングスが沈没する前にリングス離脱、そしてある種リングスを背負って、PRIDE参戦という流れだった。そして今回はPRIDEが沈没する前に離脱、そして田村自身が「PRIDEの田村として。PRIDEを背負って。」とPRIDEをアピールしながらK−1(HERO’S)へ主戦場を移したという形か。

前置きが長くなりすぎたがなんだかんだでプロレスファン的には田村が金にきれいに一本勝ちして秋山戦へ的なストーリーを見たかったので、前置きと反しつつ田村を応援していたが、総合3戦目の金を一向に極めきれず中盤から目に見えてスタミナ切れ。エキストララウンドはスタミナ切れした田村を金が打撃で押し判定勝利した。金は総合格闘家として成長はしてるようなのでHERO’Sのレベルならそれなりに今後活躍しそうか。田村はHERO’Sで今後どういう自己プロデュースをしていくか。寝技ざるの柴田を相手にして、師匠の船木越えを狙うなんてのも一つか?ただこれで秋山の復帰戦の相手が難しくなってしまったが、名乗りを上げた金原にまわってる来る可能性も出てきたのか?

宇野vs永田
正直1,2Rは寝そうになったが、3Rになって少し動きが。それでも決定的な展開に繋がるものはなかったが・・・。試合は終始宇野が支配していた。

序盤はおもしろい感じだったが、最後の2試合がどうにもこうにもショッパイ感じになってしまったのが、残念だった。