２００３年から大晦日に放送してるダイナマイトだが例年は約二時間半の放送だが今年は５時間半の長丁場の放送（18：00〜23：34）が決定。これは吉と出るか凶と出るか。ライバル番組だった裏のフジテレビのプライド男祭りが今年は消滅した分、そこを見てた層をかなり取り込めると踏んだ分の長丁場なのか。ただ格闘技を５時間半続けて見るのは格闘技ファンで無いお茶の間層にはかなりきついと思うので、その辺にうまく対応できる番組編成も必要になってきそう。去年までのダイナマイトは二時間半にコンパクトにまとまっていた分一般層も割と見やすい長さになっていたところもあると思うので。
去年までのプライド男祭りは、５時間以上の長丁場で過去の試合も所々あったにせよほぼ当日の興行の試合中心で番組を編成していた。去年といえば、プライド男祭りは小川対吉田、金子参戦を軸にして５時間４５分の長丁場にも関わらず、二時間半放送のダイナマイトを視聴率で上回るほどの健闘を見せていた。今年のダイナマイトは果たして５時間半もの長丁場はどのようにして引っ張っていくのか。やはり当日の興行を中心にしつつも、過去のダイナマイトにおける注目の試合サップ対曙、魔裟斗対ＫＩＤ、桜庭対ミルコなんかをいかにも今年やるかのようにして放送するのは間違いないところか。
当日の興行に注目してみるとまず決定した秋山対桜庭は別として、去年男祭りの視聴率に貢献した金子、そして最強の素人ボビー、所あたりの出場はほぼ確定か。現時点では出場が微妙な魔裟斗だがなんだかんだで出場はしそうな感じか。しかし調整状況はあまりいいとはいえないだろうから、割とアンパイな相手と組まれそう。以前ＨＥＲＯ’Ｓミドル級王者ＪＺカルバンとの対戦が噂されていた。確かに魔裟斗からすれば、いくら王者とはいえ所詮総合の選手であるカルバンが相手なら割と楽な試合にはなると思う。ただせっかく王者になった選手を他競技に使って傷をつけてしまうのは疑問なところ。ＨＥＲＯ’Ｓライトヘビー級で準優勝したマヌーフも、Ｋ−１のそれもヘビー級（Ｋ−１にはライトヘビー級はないにしろ）での試合が決定し、一見おもしろそうではあるけど、商品価値に無意味に傷をつけかねない所はあるように思う。
あとＭＡＸの完全無欠の王者ブアカーオの参戦にも期待されるが、相手がちょっと思い浮かばないけど、先日Ｓカップで優勝した緒方なんかは、試合間隔はきついがちょっとおもしろそうかなと思う。金子とボビーの相手がいわゆる色物枠だが、二人は名前だけで視聴率に繋がりそうなので、知名度より二人がうまく生きる相手を探す必要がありそう。視聴率男曙は、今年はプロレスでの参戦が噂されているが・・・。ダイナマイト（Ｋ−１）にとっては、今年はライバル団体のいない一人旅な大晦日な分格闘技を見る層を一まとめに出きる利点がある。その利点を５時間半という長丁場でどう生かせるかは、谷川ＰとＴＢＳ樋口Ｐの手腕にかかっているか。まさかまさかの大ドンデン返しで、プライド男祭りが大晦日に放送されれば、話は変わるのかもしれないが・・・。
