右回りと左回りについて


一つ前の格闘技通信にボクシング世界王者長谷川穂積がPRIDEGPをボクサーの視点で語っていたが、総合もよく見ているらしく、ボクサーの視点だけど、凄くわかりやすい解説があった。その解説を読んで、結構長い間格闘技は見てきてるけど、選手がどっちに回って試合してるかはまったくといっていいほど注意しては見ていなかったことに気づかされた。あくまでボクサーの視点中心だけど、基本としてはオーソドックスの選手は左へ、サウスポーの選手は右へ、リードジャブの側に回るのが基本なのだという。確かに長谷川のウィラポン戦を振り返ると、彼はサウスポーなので、ウィラポンの前進に対して、右に回りながら距離を取っている。


しかし同じくサウスポーのミルコは左に、左に回っていて、これは長谷川いわくセオリーと逆ということであった。なぜミルコが左に回るかは長谷川の考えでは左のパンチ中心で攻めたいからでは?とのこと。それでその点に注目して何試合か見ると、ホジェリオ対ショーグンは、ホジェリオはサウスポーなので確かに右に回って距離を取っていた。マッハ対パルバーでは、マッハオーソドックスで、パルバーがサウスポーだが、マッハはボクシングのセオリーとは逆の右に回って距離を取って、蹴り中心で攻めていた。蹴りが入ると話しはまた変わるということなのだろうか。長谷川の記事を読んで、今後は距離を取ろうとしてる側が、どっち構えでどっち周りに回ってるかも気にしながら試合を見ていくとまたおもしろいんではないだろうかということを思った。