武士道其の十三予想・展望其の三

青木真也vsギルバートメレンデス

青木のグラップリングの強さにはケチのつけようがないが、BTTのノゲイラ兄弟、アローナみたいにグラップラーだけど、打撃でプレッシャーをかけられる選手では無いと思うので徹底的に寝技に付き合わない戦法を取られると苦戦するんではないかなと思う。メレンデスはリーチ以上にパンチが伸びてくるイメージなので、青木も立ち技では距離の取り方には注意が必要か。お互いの領域(メレンデスなら打撃、青木なら組み技)から出たくないために、噛みあわない試合展開は避けて欲しいところ。お互い多少のリスクは背負って、試合をしようとすればかなりスリリングな試合になりそうなので、個人的にはタイトルマッチ以上に楽しみなカード。試合はメレンデスが、青木の組み技を凌いで、スタンドでもグラウンドでも打撃で終始ペースを握って判定3−0で勝利と予想。


PRIDEライト級タイトルマッチ
五味隆典vsマーカス・アウレリオ
正直な話タイトル挑戦者にアウレリオの力がどうかという印象を持ってしまうカード。前回の試合は五味のいわゆるエアポケットに入ったところを突けた勝利だと思うし、アウレリオの力自体は、三島、石田に完敗してることからも、そこまで評価できないように思う。トップを一度取れれば、抑えこみのパワーは73キロ級においてトップクラスのものはあると思うが。テイクダウンのスキル自体はあまり高くないようにも思う。今回はタイトルマッチというより、五味のライト級王者としての威信を取り戻すためのリベンジマッチという意味合いのほうが個人的には強く感じる。五味は先日の復帰戦で本人も70%の出来と語っていたが、ライト級GPで川尻のテイクダウンを完封し、スタンドで圧殺したときのパフォーマンスが今回の試合でできるなら五味の勝利は固いように思う。ただもし不用意に前回のようにテイクダウンを許すような展開になると、五味のボトムのスキルと、アウレリオの抑えこみのパワーを考えると苦戦は必至な展開も考えられそう。五味の復調具合が一番の勝敗の分かれ目か。予想は五味が川尻戦の再現で、テイクダウンを完封し、スタンドの打撃からパウンドでKO勝利と予想。


PRIDEウェルター級GPリザーブマッチ
ゲガール・ムサシvsヘクター・ロンバート
一見打撃のラッシュ力のある選手同士の激突という試合かもしれないが、ロンバートが勝利したいなら、ここは柔道仕込みのグラウンドに持っていく展開がベターに思える。ムサシのグラウンドの防御あまり高くないだろうし。ロンバートの極めの技術はよくわからないので、ロンバートが極めることができるか、凌がれて判定かという感じと予想。判定3−0でロンバート


PRIDEウェルター級GP決勝
デニス・カーンvsパウロ・フィリオ
勿論お互い2試合目ということで、その消耗具合も気になるがあえて、ほぼ同じ条件と仮定して予想。フィリオは打撃の防御に関しては危なっかしいところは否めないけど、テイクダウンの圧力でそれをごまかしてきた印象が多少ある。カーンはフィリオのテイクダウンを防いで打撃でプレッシャーをかけられる展開になれば、有利に試合を運べるか。ただカーンもフィリオほどのグラップラーとの試合を見たことが無いのでどこまで対応できるかは未知数なところか。個人的にはオールラウンダーのカーンに優勝してもらいたいので、願望を込めてカーンがKO勝利で優勝と予想したい。フィリオが優勝するなら、塩漬け完封では無く、圧倒的な力を示して優勝してもらいたい。