PRIDE 武士道−其の十三予想・展望其の二

美濃輪育久(日本/フリー)vsマイク・バートンアメリカ)

個人的には全日本プロレスに参戦していたバート・ガンの名前の印象が強いけど、バートンのほうがプライドでも名前として登録されてるようなのでそちらで統一。バートンは、ジョニー・エースと組んで、小橋・秋山組を破り世界タッグ王者になってるので、当時の全日本プロレスのファンとしては、応援したくなる存在。プロレス雑誌によると、それなりに総合の練習もしているようで、キャベツコレイラからマウントパンチで勝ったんだぜと自信ありげに語っている。ただ美濃輪のことはまだよく知らないようなので、美濃輪特有の関節技の研究、対策は十二分にしてほしいところ。そしてバートンは美濃輪を破った後はジョシュ・バーネットとの対戦を熱望しているという。


キャベツコレイラを破ったといえば、先日美濃輪に負けたバタービーンもコレイラには勝ってるので、そこまでの期待はできないけど、関節技の対応を知らないデカブツに小さい美濃輪が関節技で一発勝利という、見え見えの展開をバートンのゴールデンレフトがぶち壊す展開を期待したい。


菊田早苗(日本/GRABAKA)vsジョン・フランソワ・レノグ(フランス/フリー)

近藤との試合で観客無視のアウトボクシングを展開し、ビッグネーム近藤とドローを演じ、武士道デビューのチャンスを得たレノグと、近藤に完敗を喫し、その後実績も無いまま、大多数が大して見たくも無い近藤との再戦に名乗りをあげ、直前に怪我でドタキャン、その後近藤に負けが込み始めると、近藤選手とはやりたくない、桜庭さんや美濃輪選手とやりたいと言い放ったかと思えば、近藤とドローの直後のレノグ戦で10ヶ月ぶりに出てくる菊田との戦い。前置きが長すぎたが、菊田のウェルター級転向初戦ということで、83キロでどれくらいのパフォーマンスができるかはやはり注目だろう。レノグもビッグプロモーションでの戦いなので、近藤戦みたいなアウトボクシングは干される危険もあるんで、多分してこないんではないかと思う。アウトボクシングをしないならレノグはただの中堅選手だろうから、菊田も抑えこむ(塩漬け)ことは容易じゃないかと思う。そこから極めの弱い菊田が極めきれるのか、レノグが凌げるのか的な試合になりそう。予想は菊田塩漬け炸裂で判定3−0で勝利。


帯谷信弘(日本/総合格闘技木口道場チームラスカル)vsルイス・ブスカペ(ブラジル/ブラジリアン・トップチーム

ここはブスカペの塩漬け炸裂で帯谷を完封するような展開に期待。シャオリンに完勝した川尻がブスカペには苦戦を強いられたことを考えても、帯谷がブスカペの塩漬け、密着戦法には苦戦をするんじゃないかと思う。予想はブスカペ判定3−0。


ムリーロ・ブスタマンチ(ブラジル/ブラジリアン・トップチーム)vsユン・ドンシク(韓国/高田道場

これもユンのウェルター級転向初戦でどれくらいのコンディション、パフォーマンスができるかまず気になる。ユンはジャクソンの打撃を耐え抜いたので、ブスタマンチの打撃も決定打にはならず、グラップリングの優劣が勝敗の鍵か。両者ともジャクソンから何度かテイクダウンを奪っていたが、差し合いからのテイクダウンは若干ユンが上かなとも思う。ただユンがトップを奪ってもそこから有効な攻めも難しそう。ブスタマンチがトップを取ったほうが攻め手がありそうかなと思うが、極めにはいたらないか。となるとスタンドのスキルの差でブスタマンチが判定勝利といったところか。予想ブスタマンチ判定3−0。


石田光洋(日本/T−BLOOD)vsデビッド・ビエルクヘーデン(スウェーデンブラジリアン・トップチーム

正直デビッドを見たことが無いのだが、修斗ライトヘビー級で桜井と戦っていることからも、73キロへの適応がまず鍵か。それがうまくいくなら体格差を利してデビッドが有利に運びそうか。予想デビッド判定3−0。


前田吉朗(日本/パンクラス稲垣組)vsジョー・ピアソン(アメリカ/ミレティッチMA)

ジョーも前田も65キロ級の選手なので、ライト級といっても実質65キロ級での試合として見たいと思う。前田は65キロ級では特に減量もいらないくらいの体格なので、まずある程度体を大きくして、減量して65キロにするくらいの体作りがこの階級でトップにいくにはこれから必要になるんじゃないかと思う。ここは豪快な前田のKO勝利に期待したい。予想前田KO勝ち。