田村が大晦日出場と聞いて可能性が高いのは、正直プライドで美濃輪と再戦と思った。美濃輪って、実力は日本人の中でも弱いほうな上に、人気はずば抜けてるわけだから、おいしい選手としてはこれ以上の人はいない。おいしいとこ取りが好きな菊田も、完敗してる近藤はあんまりやりたくないといってたけど、一度やって完勝してる相手美濃輪とはまたやりたいといってたし。今一番悔しがってるのは菊田だったりして。パンクラスやＤＥＥＰではなく、一番の大舞台（地上波はないが）プライド男祭りで美濃輪を食べられればそれはおいしい話だし。
去年の桜庭も、桜庭がリスクある日本人対決を受けた！ということで話題になっていたが、美濃輪は逆に桜庭にとってはおいしいなと当時思ったし。イメージ的には佐伯さんが人参ぶら下げて田村にプライドに出てもらった的なイメージ。田村にとっても菊田同様美濃輪は一度完勝してる相手なわけだし、普通完勝してる相手と進んで再戦するなんてなかなかない。なのに菊田、田村と完勝してる相手から進んで再戦してもらえる（要求される）のは、美濃輪くらいなものだと思う。それくらい美濃輪はおいしい選手なんだろう。
しかしこの再戦をして何の発展性があるのか？田村がおいしい美濃輪を食べて本格的にプライドウェルター級に参戦するとはちょっと考えにくいし、田村はおしいとこどりして勝ち逃げするだけじゃなかろうか。美濃輪にとっては以前敗れてる相手のリベンジということでテーマがないわけではないが、今のプライドファン、美濃輪ファンで美濃輪が昔田村に負けたことを知ってるのは少数派じゃないかとも思うし。まあ近藤ファン的だけなのかもしれないが近藤対美濃輪、田村のほうがよっぽど発展性があるんじゃないかと思うのだが、相手側にとっては対近藤はハイリスクローリターンなのだろう。桜庭も「近藤君とは時代が違う」といって近藤戦は避けてたが、近藤と同世代の対美濃輪は嬉々として受けていたし。
美濃輪にとって対田村と対近藤を比較した場合そんなに差はないかな？とも思うけど、どっちかっつったら田村のほうがローリスクハイリターンではあるだろうけど。今後の展開考えたら、主役のいないウェルター級（ぶっちゃけグラバカじゃ地味）で、近藤においしい美濃輪を食ってもらって勢いをつけてもらうほうがいいと思うんだけど、その人参を田村参戦で使っちゃったというか、近藤にとっておいしい獲物をおいしいとこどりの田村に取られたなというのが正直な感想。これで近藤の男祭り参戦の可能性はまた低くなった気がするが、残る相手としては、三崎、郷野、強豪外国人のどれかなんだろうか？
追記
つづれやさんのブログより
http://tsudureya.blog51.fc2.com/blog-date-20061214.html
「美濃輪選手が30歳で僕が37歳。僕は格闘技の選手としては年寄りの部類に入りますよね。今回、美濃輪選手という脂の乗った選手と試合をして、4年前の相手とは明らかに違うのでいい試合をして、またいい内容で次につながるような試合が出来ればタイトルマッチとかの話もいただけるかなと思ってます」
これはプライドウェルター級本格参戦を示唆してるのか、美濃輪→王者ダンヘンの裏口ルート入学を示唆してるのか。フィリオ、カーンさしおいて美濃輪倒してダンヘンは無いでしょ、いくらなんでも（汗）。
