中継ぎ陣の今季、来季考

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今年の中継ぎ陣に関しては、クローザーが定まり切らなかったことで悪い印象を受けることも多かったが、中継ぎのチーム防御率自体は3.17と悪くない数字だと思う。去年までの勝ちパターンが全滅に近い状態で、今年の勝ちパターンは今年が勝ちパターンに入るのが初めてという投手ばかりだしずっと完璧といかないのは仕方ないと思う。

 

去年の終盤から後ろの経験があまり無い杉浦とロドリゲスを短いイニングで試して、今年後ろで使うことを想定していたが、二人を勝ちパターンに入れることを前提にしてチーム編成をおこなっている時点で後ろで落とす試合が増えるのは当然のことではあった。

 

もしかしたら何か違うあてがあったのかもしれないけど、お金を出すことをとにかく渋るこの球団のフロントからすれば、自前でとにかく賄うというのが一番ベストの選択だったんだろう。結果論かもしれないけどアーリンを獲得するなら、パワーピッチャータイプのリリーバーを取って勝ちパターンに入れることを優先したほうがよかったと思う。

 

アーリンは頑張ってくれていたとは思うけど、正直戦力としては厳しいものがあった。多分来季はパワータイプのリリーバーを一人取ってブルペンに入れると思う。クローザーは難しくても勝ちパターンに入れるくらいのリリーバーが一人入るだけでも他の中継ぎの負担を減らすことができるからチームには凄く大きいと思う。

 

ただこれも何度か言っているけどまた先発タイプの助っ人を取って、後ろがカツカツになるという選択をこのチーム編成の責任者はやりそうというのはある。このチームはとにかく先発の駒をそろえるのを最優先にして、後ろに関しては自前の選手を食いつぶしながらでも回していくというのがこのチーム編成の基本的なスタンスのようだし。

 

杉浦に関しては最近は好調で抑えることが増えている。だからといって彼が来年1年クローザーを回り切る保証になるわけではない。杉浦は故障があったわけでもないのに今年2度登録抹消になってしまっている。後ろどころか先発でも1年ローテを守った経験が無い投手をクローザーとして、チームを編成するのはどんぶり勘定にも程があった。

 

まあそれをすることがコストを抑えるためには一番の方法だったので、それ以外のことは現場でなんとかしろ(杉浦が離脱したとき)というのがこれも編成のスタンスだった。