特に意味は無いのですが、このブログではこの試合の振り返りをしてなかったので、あえて今やってみます。まず近藤の入場がかっこいい。大晦日のプライドの舞台に映える選手だなと。
内容はいまさら逐一いうのもなんなので、カット。で判定に関しては勝ってた、負けてた、ドローくらいだなんて色々意見が分かれてましたが、ある意味ではどっちとも取れるって感じの内容であったのかもしれません。
というかこの試合に関しては色々近藤の試合運びでまずい点があったところが残念ではあった。それは何か。まずは立ち技の構え。前に書いたかわかりませんが、近藤はオーソドックスに構えると軸の強さ、圧力が弱まってしまうというところがあります。
なのになぜかオーソドックスで構えることが多かった。このことで相手にペースをとられてしまった所があった。もう一つはトップポジションになったときの攻めが、よくなかった。中村は下になったときに極め技だったりがあるわけではないので、トップポジションになったとき、最初の郷野戦のときのように、ひたすらパウンドを打ち込むことができれば、もっと流れはもっていけたと思う。
でよかったところは、近藤がサウスポーに構えたときのパフォーマンスがさすがだったところ。1Rのハイキックの場面、そして3Rの攻め。これは近藤のよさが凄くでていたと思う。一番疲れているだろう3Rが一番動きがよくて圧力も強いというのは、ある意味では凄いところではあると思う。逆に言えば3Rのあのサウスポースタイルで相手に圧力を掛けるスタイルを1Rの最初からしないのが残念というか若干理解に苦しむところだった。
この辺の作戦、支配運びの雑さというのが、当時のismの限界だったのかもしれません。ismの頭脳といわれた北岡がセコンドについてましたが、後輩なので、試合前から細かく作戦を考えたり近藤の試合運びに駄目だしはできなかっただろうし。このあたりがこの試合全体の感想です。
話がちょこっと変わるのですが、田村潔司がkaminogeだったかで近藤有己はうまくマネージメントすれば、もっとスター選手になってたんじゃないかということを話していました(細かいニュアンスはちょっと違うかも)。なるほどと思う部分もありました。自分の感想は近藤が最初の郷野戦以降ウェイトトレーニングの割合が減ってフィジカルが落ちたことが、一番近藤のパフォーマンスの低下に繋がってしまったと思いました。
まあ近藤がどれだけフィジカルをやりこんだとしても、最初の郷野戦くらいの89キロくらいだっただろうし、ヴァンダレイシウバやボブチャンチンみたいに落としてライトヘビーの選手に勝つことは難しかったのかもしれませんが。ただ郷野戦くらいのフィジカルをキープしたまま、武士道の83キロで戦ったなら、ほんとに強い近藤が見られただろうし、そうすれば近藤のキャリアも違ってたような気がするので、そこが残念だったかなと思います。