近藤対シウバを振り返ってみる

また特に意味は無いのですがこのブログではこの試合にについて振り返ったことが無いのであえていま振り返って見ます。

内容に関して思い出したい方は映像を探すなりしてみてください。

でこの試合に関して自分が感じる一番のミスというのは、近藤の距離感がかなりずれていたんではないかなということでした。

同じ年の三月のスティーブヒース戦では、スタンドも短い時間でしたが、距離感も正確で、パンチのカウンターのタイミングも合ってたんですが、一度は決まったシウバとの試合がシウバの負傷により延期になり、近藤が調整試合のために6月にシャノンリッチと試合をするのですが、この試合でもスタンドの距離感が若干狂っていて、そのせいでスタンドでペースを取られテイクダウンも奪われてしまってました。

距離感が狂ってしまった原因がなにかあったのか、あるいは延期になったためにどこかで調子が狂い始めたのか、その辺は定かではありませんでしたが。

そしてシウバとの試合ですが、もしかしたら近藤に気負いのようなものもあったのかもしれません。それで前に前に出る気持ちが若干から回りしてしまったのかなと。シウバも作戦なのか、自分からは前に出ず、回りながら距離を取ってカウンター中心の試合運びのため、近藤は自分から前に出て逆にカウンターを浴びる展開が多くなってしまいました。


唯一試合開始45秒過ぎくらいは近藤の一番得意な距離感が取れていて、ここで近藤がクリーンヒットを当てる展開もありました。あの距離感、バランスを取れていて初めて近藤のよさが出るのでできればあの距離感を常に測れるような試合運びをしてもらいたかったかなというのが残念なところでした。


コンディション的にはスピード切れともに素晴らしかったので、尚の事距離感のずれが勝敗の分かれ目になってしまったかなと思います。もちろん距離感を正確に測れたからといって、勝てたかはわかりません。ナチュラルな体格の差というのはいかんともしがたいものがありましたから。


この試合の後サイボーグ、ダンヘンダーソンとの試合へと続いていくのですが、シウバにKO負けされた影響なのか、若干スピードと切れが失われた感もありました。やはりKO負けした後に二ヶ月前後の間隔でサイボーグ、ヘンダーソンという相手との連戦はかなり過酷なところもあったのかもしれませんね。ただそれをしなくてはないけかったのが、当時の近藤のエースとしての宿命のようなところではあるのですが。