近藤再起戦をKO勝利で飾るが・・・

http://gbring.com/sokuho/result/result2008_08/0827_pancrase.htm
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/live/2008/2008082703/9.html
近藤が再起戦をKO勝利で飾ったが、自分が一番見たかったコンディションの改善、変化は写真から見るに見られなかった。コンディション的にはバッドシェイプの桜木戦、山宮戦と大差ないものであると思う。結果は確かにKO勝利というのは正直嬉しいが、ただ相手選手との相性、実力差があったからこそのKOであったように思う。いわゆる郷野や菊田をKOしたときと同じ内容、パフォーマンスとはとてもいえないだろう。

一連の桜木戦、山宮戦、大堀戦のコンディション、練習環境、内容から見るにやはり日本で練習する限り近藤のコンディションがベストに戻ることはありえないように感じる。試合間隔が空いた桜木戦、山宮戦、大堀戦より、試合間隔が短く3週間ジョシュの元で練習したROFの試合のときのほうがコンディションがいいというのは、やはり日本での練習環境、内容があまりいいとはいえないことの表れであると思う。

何回も書いてるが今の近藤のコンディションではいくらいい動きをしても限界がある。今回KO勝利したからといってそれが変わったとは自分には思えない。戦極のトーナメントに参戦をするようだが、今のコンディションの近藤ではもちろん応援はするが、正直期待感を持つことはできない。今の近藤に望むことは日本で練習するならフィジカルトレーナーをしっかり付けてフィジカルを限界まで鍛えてトップコンディションを作って、それで今の動きができるような練習内容にしてほしいということだけ。勝った負けたは二の次だと思う。

トップの選手例えば魔娑斗には土居トレーナーが付いてるし、UFCで活躍する岡見も専属のトレーナーを付けている。時代の流れ的にはトップの選手を目指すならコンディションは専属のトレーナーに見てもらいながらやる時代だと思う。

郷野が近藤に感じるがまま戦うことが限界なんじゃないかといっていたが、自分は近藤に対しては感じるがままに練習をすることのほうが限界だと感じる。少なくともフィジカル面、コンディションの面に関してだけはしっかり見てもらう専門のトレーナーを付けることが最前線で戦うために近藤に一番必要なことだと思う。

これも前に書いたが、今の近藤にとっては昔の船木のようにアドバイスやコーチしてくれる先輩はいないし、グラバカのようにお互い駄目だししあえる同じ階級の仲間もおらず、いるのは同期の伊藤を除けば駄目だしはしづらい後輩だけ。この環境というのがスランプといわれる大きな理由の一つに思える。そういう意味では近藤のスタイルをビデオでよく見て知り尽くしててトレーニングの知識も豊富かつ性格的に近藤にあまり遠慮しそうにない?ジョシュというのは近藤のコーチに合っている一人ではある。実際たった三週間で、ここ数年ないくらい近藤のコンディションを高めているし(日本に戻った結果前のバッドシェイプに戻ったが)。

ただ近藤が海外を本拠地にするのは、色んな意味で難しいのは確かなのでとなると日本で誰かフィジカルコーチをつける必要が出てくる。今回豪快なKO勝利をおさめたとはいっても自分には桜木戦、山宮戦からよくなったとは思えない。今回のKO勝利を見ても近藤には一番必要なのはフィジカル、コンディションの改善、それができる練習環境だと思う。