青木vsカルバン再戦決定、ライト級GP二回戦カード発表

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自分の予想としては再戦が組まれるとは思ってなかったので再戦が組まれたのは意外に感じた。

この一連の経緯について、笹原EPは「試合後にあらためて島田(裕二)ルール・ディレクターを中心に、競技陣がビデオで検証をしました。カルバン選手のヒジが青木選手の首の部分に当たったということでしたが、ビデオで何度見返しても、非常に微妙であると。当たっているともいえるし、当たってないともいえるというのが島田ルール・ディレクター、ジャッジ陣の判断です。

故意か故意でないかも裁定の一つのポイントみたいにいわれていたが、個人的には首に当たったのか、当たってないのかだけがポイントになると思っていた。ビデオで見返した上で当たったか当たってないかわからないという判断のようだが、自分も地上波の再生映像だけでは判断はしづらいと思っていたが、現場にはもう少し色んな角度の映像もあるとは思っていてそれを見ればはっきり判断できるのかなと思っていたが、それを見ても判断しづらいものだったのか。

映像を見ても判断しづらいということのようだが、個人的には首に当たっているのなら、青木の反則勝ち、当たってないなら有効な攻撃による青木の戦闘不能でカルバンの勝ちのどっちか一つの裁定を望んでいた。まあ決まった以上は再戦でお互いいい試合を見せてほしいし、苦戦が予想されるミドル級GPでこのカードが加わればてこ入れになるという意味もあるし。しかし現実的に再戦から二週間弱のインターバルで二回戦に臨まなければいけないというのは、やっぱり無理があるし、トーナメントそのものへの興味の薄れに繋がってしまうような気もするので、こういう裁定はしてほしくはなかった。

そして二回戦のカードとして
石田vs宇野
川尻vsブスカペ
ハンセンvsアルバレス
永田vs青木カルバン戦の勝者

というカードが発表された。まず驚いたのが川尻vsブスカペの再戦が組まれたこと。これは不可解。主催者の色々な意図があるんだろうけど、これならハンセンvsアルバレスをばらして川尻vsブスカペとシャッフルして組んでほしかった。ブスカペの塩勝ち能力は石田以上にも思えてきたので、一度勝っている川尻をブスカペに当ててさっさと消そうという考えで再戦を組んだのかもしれないが、川尻はシャオリンを完封した半年後くらいにブスカペをなんとかぎりぎり判定で勝てたけど今はスタイルが多少変わってる気がするので、その分前回以上に苦戦するような気もする。

石田vs宇野はそれなりに興味深いカードであると思う。宇野が一回戦シードされたことに選手やプライドファンが非難轟々だが、個人的には別に構わないと思っている。プライドやHERO’Sのトーナメントは抽選があるわけでもなく、基本興行論が中心になって、人気選手は勝ち残れるようなマッチメークがされたり、不可解なシードがあるのが当たり前なわけだし。石田だって総合二戦目の相手を用意してもらって、地上波にはほとんど乗らない内容でなんとか塩勝ちしただけなわけだし。自分はプライドやHERO’Sのトーナメントに公平性を望むこと自体ナンセンスなことだと思っている。仮に競技性、公平性を重視して実力主義のメンバーを集めたり、完全抽選のトーナメントにして、ブスカペや石田や永田、前回でいえば川尻みたいな戦法の選手ばかり勝ちあがったトーナメントを、プライドファン、HERO’Sファンが楽しめるのかなと思う。

選手だってDREAMのトーナメント(トーナメントに限らず運営全般)は基本プライドやHERO’Sのやり方を踏襲してるわけだし、そのやり方に不満があるならDREAMに比べれば遥かに公平で実力主義なUFCでも修斗でもいけばいいだけだと思う。仮に公平性を重視して宇野をいれなかったとして誰をいれるんだという話になるし。個人的には青木の反則勝ちにして、カルバンを主催者推薦にするのがいいかなと思っていたが、主催者が二回戦前に再戦させることを決定してるし。16人トーナメントをやるといって14人7試合しか集めてない主催者が責められるのはともかくオファーを受けただけの宇野が責められるのは自分は理解しにくい。公平性と興行の盛り上がりを同時に追いかけるのは現実的に難しいわけだし、興行論が優先される日本のイベントに関していえばこれくらいは目をつぶらないとしょうがないんではと思う。だからこそこういうゴタゴタが起きにくいワンマッチ中心の運営を自分は望んでいる。