野手現状考

 

投手陣は数字を見ても苦しいし、課題が多いというか単純に駒が足りない(育成するだけでは足りない)が、野手陣は唯一のレギュラーだった近藤が離脱しているのを感じさせないくらい、全体的にいい数字が残ってきている。

 

ここに関しては新庄ビックボスの手腕という評価で間違いないと思う(栗山体制では野村くらいしか同じ数字は残ってないと思う)。

 

松本剛に関しては、若干落ち気味というかあの数字が残るほうが不思議ではあるので、それなりのところに落ち着いてきそうだけど状態は悪くなさそうなので今後も近藤が戻るまでチームを牽引してくれると思う。

 

万波に関してはもう主力級の活躍でムラは当然あるが、OPSを見ても確実にレベルアップしている。清宮はまあランナーがいるときの印象が悪いのはあるが、150打席を超えてOPSが.850というのは去年までは考えられなかった。青柳から唯一長打を打っていたし、左投手の岩崎からも打っているし、クリーンアップかは別にしてスタメンから安易に外せない選手だろう。

 

野村はいい意味でも悪い意味でも去年から印象に差は無いけどそれが彼のよさというか特徴で、長打が少ないのが気にはなるけど今はあまりそこは意識せず、毎試合変わらずというのが大事になってきそう(万波、清宮とは安定感に差がある)。

 

宇佐見や今川も去年と比べれば、チームへの貢献度は雲泥の差があるし、浅間も序盤の不調からかなり復調傾向にある。石井はちょっと調子を落とし気味ではあるが、青柳からヒットを打ったのは大きい。

 

いい意味で誤算があるなら上川畑の打撃だろう。守備面での評価でプロ入りしたといわれているが、今のところ打撃でも1軍で十二分に通用している。凡打もほとんど捉えたようなものばかりで(だから打率がいいんだろうけど)、ちょっと今後が逆に心配になってしまう。

 

さすがにどこかで数字的には落ちてくるだろうけど、彼のタイプ的に打率が2割5分前後あればレギュラーに近くなると思う。ただ膝の怪我を負ってしまっているので、なかなかずっとフルで起用は難しい。石井や水野(今は苦しい打撃が多いが)がしっかりレギュラーを競える状態になってくれればチーム力の向上に繋がると思う。

 

ヌニエスはファームで連続でホームランを打っているし近く1軍でチャンスがあると思う。ただそこでまた結果が出ないことが続くと、出場機会は減ると思う。近藤が戦線に戻る前にある程度確固としたポジションを掴むことが大事になってくる。