山本
有効打は何発か入っていたが、やはりこの階級でやるにはパワーが足りない。
尾崎
尾崎も体格的な不利が試合でどうしても出てしまっていた。
TATSUJI
いくらK−1ルールの経験、トータルの技術で優っていてもボクシング三階級王者と打ち合ったのは失敗だったと思う。事前に打ち合う宣言をしてしまっていたので、打ち合うかもしれないなとは思っていたが・・・。あっという間に負けたのは確かだが、それでも前田より下とは思えない。
竜二
個人的には一番印象に残った選手。体つきをみるとナチュラルな感じと言うかあまりはりもない感じでフィジカル的には強そうには思えないが、それを体の使い方のうまさで補ってる感じだった。パンチに体幹の力を乗せるのがうまいし、胴体力でいう内捻りの要領でコンパクトなパンチを最短距離で打ち抜いていて技術的にうまいなと思った。相手のHAYATOとの技術の差から来る有効打、ダメージの差は明確にあったように見えたが、判定の妙というか、タイミングのあったパンチでダウンしてしまったポイントロスが響いて負けてしまった。
アンディ
あのアップスタイルなムエタイスタイルは意外とアンディには伸び悩んでしまうスタイルのように思えた。手数もどこかだしにくいように見えたし。かといって今から魔裟斗やサワーのようなオーソドックスなキックボクシングスタイルに矯正するのはリスクがあるし。とりあえず次が見たいとは思うが、この日に関してはいまいちよさが感じられなった。
前田
今回の大会でかなり評価を上げた感があるが、TATSUJI戦は相手の戦略ミス、HAYATO戦はダメージの差の分有利に進めたとラッキーな部分が大きいように思えた。ある程度の選手に蹴り中心で攻められるとまたかなり苦しむと思うし、今回評価を上げたにせよ、今後も盛り上げ役としてしか期待できないように思う。
HAYATO
一番期待していた選手だったが、正直な話をいうとかなりがっかりした。技術的には一年前からあまり変わったように感じなかったので。精神力やフィジカルはアップしたのかもしれないが、竜二に技術であそこまで圧倒されるのを見て、今後期待するのは難しいかなと感じた。
城戸
まあはっきりいうと優勝してもまったく認める気にならない試合ぶりだった。手数は少なく、リーチを生かしたカウンター狙いの安全運転の試合の連続で塩分を撒き散らしていた。決勝は相手のダメージが大きかったおかげでKOできただけ彼の評価は一回戦、準決勝の塩分濃度の濃い2試合が全てだと思う。確かに膝やハイキックなど一発の破壊力は見せていたとは思うが、まったく応援する気にならないスタイルの選手だった。三崎、あるいはリーチの長い郷野といったところだろうか。三崎はシャドーボクシングするのでもう少し手数はあるか。
佐藤
やっぱりこのルールだと、限界があるし、この試合でも打ち破れそうなものは感じられなかった。