スタミナと体の使い方の関連、それに関したパフォーマンスの上下について

スタミナといえば、心肺能力や筋持久力が普通考えられるが、それ以外の視点で考えてみたい。また胴体力の視点になるのだが、あるダンサーの人が以前は踊り終えるとヘトヘトになっていたけど、胴体力を習って体の使い方を見直すと、動きの無駄や力みが減っていくら踊っても疲れなくなったといっていた。スタミナの向上といえば、心肺機能のアップ、筋持久力のアップがまず考えられるが、体の使い方を見直し、無駄、力みのない体の使い方を研究、向上させれば、動きの効率がよくなり力のロスが少ないように体を使うことができるようになり、結果スタミナロスを最小限にして、スタミナアップに繋がったというわけである。だから体の使い方を見直して、スタミナロスの少ない体の使い方の研究、向上そこにプラスして、心肺機能、筋持久力のアップをしていくことがスタミナの向上にベストだと思う。

そしてスタミナとパフォーマンスの上下についてだが、当然のことながらスタミナが落ちれば結果パフォーマンスは落ちる。よって試合が始まったときと、スタミナが落ちた終盤でのパフォーマンスには当然差が出る。スタミナだけ考えると試合開始当初がパフォーマンスが最も高く、終盤が最も低いと考えられるがけっしてそういうわけではない。パフォーマンスが最も高くなるのは、試合開始しばらくして、スタミナのロスも無い体が温まった時間帯だと思う。

もちろん選手は試合前に十分にウォーミングアップをして試合に臨むが、どうしても試合開始当初は個人差はあるにせよ体に固さが出てしまう。その固さがほぐれ、体が温まった時間帯がまさにベストパフォーマンスと呼べる時間帯だと思う。そのベストパフォーマンスの時間を試合の中でなるべく早く作り、そしてそれを長く保てるようになることが全体のパフォーマンスの向上に繋がると思う。また漫画の話になるが、漫画では試合の最後の最後に一番劇的なシーンが置かれるのが通例だが、最も疲れている状況で、最も激しい動きになるのは若干の矛盾があるのかもしれない。
けどドラゴンクエストダイの大冒険という漫画で出るアバン先生が「人間とは一番疲れたときに最も自然で無駄の無い動きが出きるのです」と語っていたが、体の使い方を研究してる人なら、疲れてるときに、いかにいい動きをできるかを考えてるものだし、スタミナのある時間帯に匹敵する動きがスタミナが苦しくなる終盤でできることもそこまで不自然とはいいきれないかもしれない。ただそれは元々持ってるスタミナが強くて、スタミナロスの少ない体の使い方があっての話だと思う。一番はメンタリティ(気持ち、集中力)によるものが最も大きいかもしれないが・・・。

格闘技に関していえば、パフォーマンスの低下はスタミナの低下だけでなく、相手に負わされるダメージによるものも大きい(そっちのほうが大きいことが多い)。だからディフェンスの向上をし、ダメージの軽減を図ることが試合終盤までパフォーマンスを維持するために必要なことだと思う。長谷川穂積も以前の試合で「プロ意識で打ち合いをしたが、打たれることで、終盤動きが悪くなってしまった。やはり打たせない試合運びをしなきゃいけないと思った」と語っていた。格闘技の試合でパフォーマンスを高い状態で維持するために必要なことはスタミナとディフェンス技術ということがいえると思う。