チームスポーツの勝ち負けと個人成績

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チームスポーツの場合個人がいくら頑張って成績を残しても、周りが足を引っ張れば勝つことはできない。逆にチームがいくら強くて勝ちを重ねていても、個人が成績を残せていないなら出場機会は無くなって年俸が下がるか、戦力外になることもある。

 

チームがいくら弱くて負けてばかりでも個人で成績を残せば年俸は上がる。プロスポーツの場合結局はチームの勝ち負けではなく個人の成績が年俸に関わってくる。

 

だから強いチームにいることが必ずしも正解では無いし、弱いチームにいることで出場機会を得て成績を残して高年俸になる選手もいっぱいいると思う。

 

日ハムは明らかに弱いチームだが、そのことで恩恵を受けている選手も数多くいる。このチームは成績を残して年俸が上がっていった選手の内の多くが球団の方針で放出されてしまう。その結果としてチームは戦力が低下し弱くなるが、総年俸は下がり、若手にはチャンスが増える。そのサイクルをここ数年この球団は繰り返している。

 

そんなサイクルを繰り返すチームで、本気で勝とうとすることに何の意味があるのか。自己満足といっても言い過ぎではない気がする。毎年安定した成績を残している近藤や、エースとしてチームを牽引する上沢、今年キャリアハイを残しそうな加藤などはチームの勝ちにここまでは凄く貢献してくれているが、チームとしては最下位。

 

彼らがどれだけ今後も奮闘したとして彼らだけの力で順位を上げることは多分無理だろう。野球は野手9人プラス投手で試合をするスポーツなので、彼らが奮闘しても彼ら以外が足を引っ張ったら勝つことはできない。

 

それをわかった上でもチームの勝ちのために今後もプレーするのか。ある種チームの勝ち負けはコントロール不可と割り切った上で成績を残すためにプレーするのか。近藤、上沢、加藤(あまり表には出さないが)あたりは多分チームの勝ちに貢献することを第一にプレーしていると思う。

 

それが一番のモチベーションになるならそれがいいんだろうし。でも球団の方針だったり、周りの選手のふがいなさで彼らの奮闘が勝ちにはつながらないことも今後増えると思う。それをそういうものだと納得してくれるのか、もやもやが残ってしまうのか。彼ら3人は多分球団にここまで育ててもらったという恩があるだろうからFA権を取ったとしても簡単に移籍するとかはなさそう。

 

それが彼らにとって本当にいいことなのか、そうでないのか。彼らのような選手の思いを球団は無駄にしてほしくないと思うし、彼ら以外の周りの選手は、ただ試合に出て高い年俸を貰っているだけみたいな状況で終わってほしくないとも思う。