2016年日ハム投手陣振り返り、現投手陣との比較

 

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優勝年の2016年の日ハムのチーム防御率は 3.07  

先発の防御率は 3.25  中継ぎの防御率は 2.67 と共に安定感があった。特に中継ぎの防御率がよく、これは下の数字でもあるけど先発の駒が揃っていて、イニング数を多く投げてくれたことが中継ぎの負担を減らしていたからだと思う。

 

先発、中継ぎそれぞれを振り返ってみると

  

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先発は2年目の有原が160イニング近く投げて防御率2点台、大谷が一時離脱もあり規定投球にぎりぎり達しないながらも防御率1点台。この二人がローテの軸で引っ張っていたと思う。

 

それ以外では特筆する数字は無いけど、それぞれの投手が先発として役割を果たしていたし、シーズン後半に抑えで不調だった増井が先発に転向し安定感のある投球を続けたことが大きかった。

 

 

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中継ぎは終盤まで優勝争いしながらも60試合に達した投手がいなかったのは、運用がうまかったのと先発が役割を果たす試合が多かったからではと思う。増井が抑えとして不調だったのが前半は痛かったけど、替わりにマーティンが安定感のある投球でクローザーに抜擢されて中継ぎを牽引してくれた。

 

宮西、谷元もしっかり役割を果たしていたし、その3人が中継ぎの中心になっていた。それ以降の中継ぎも良し悪しあれど、チームに貢献してくれた。その結果としてチーム防御率がリーグで1位になったし、リーグ優勝に繋がったと思う。

 

今の日ハムが上位にいくなら、基本的には投手力で守り勝つスタイルしかないだろう。今の日ハムの投手陣とこのころを比較すると駒は今のほうが揃っているのではと思うけど、2016年は先発では大谷、中継ぎではマーティンという絶対的な軸になる投手がおり、今はそこが欠けているように思う。

 

今は先発でいえば有原、中継ぎは秋吉が軸だろうけど、上記の二人と比べればやや劣る感は否めない。中継ぎは石川直が秋吉と同じくらいの安定感を出して併用できる形が望ましい。先発は有原に頑張ってほしいけど、それだけでなく駒を多く揃えて全体的な厚みで安定感を増していく形が今はいいように思う。

 

それがうまくいけば2016年と同程度の安定感ある投手陣を作れる可能性はあると思う。