日ハム西武に連敗、補強の必要性、フロントのモチベーションの差

昨日に続いてボコボコにされての負け。西武とは前半戦は開幕3連敗があったのに6勝4敗。後半戦は3勝8敗と完全にやられている。結局長いシーズンになると戦力の層が厚くないチームは後半戦にどうしても失速してしまうことが多い。


日ハムは前半戦はよく8月以降に失速したのはまさにその形といっていいと思う。8月以降は打線、先発、中継ぎ全てが調子を落としてしまったが特に中継ぎの失速が一番痛かったように思う。


石川直也が離脱してしまったけどそれも、ただ運が悪いから故障したというより、初めて1年1軍の主力として投げてきた疲労が理由として大きかったように思う。その穴を浦野が埋めたけど、どうしても途中でうまくいかなくなるのも経験が足りない分当然の結果ともいえた。


今年の日ハムの中継ぎに関しては、ほぼ更地のような状態から作っていったので、最初はうまくいくにしても、1年を通すとなると途中でほころびが出るのは当然のことではあった。そこをフロントが外国人投手の獲得で補強なりをしたならば多少は中継ぎが持ち直して8月以降の戦績がよくなっていた可能性はあると思う。



西武が中継ぎに苦しんでいたけど、ヒース、マーティン、小川をシーズン途中で補強したことで、チームにとって凄くプラスになったことが、今の順位に繋がってるところがあると思う。


7月末辺りまでは日ハムと西武の差は結構近かったと思うけど、中継ぎの補強の差が8月以降じわじわ差が開く大きな要因に思う。シーズン中の補強に差が出るのは、10年優勝してない西武と、2年前に優勝してる日ハムという違いが大きい気がする。



西武は今年は千載一遇のチャンスと捉えていたので、シーズン途中でも補強の手を緩めなかった。日ハムはオフにできた補強で優勝争いできるなら御の字。無理ならチームの再建に1年使おうくらいのモチベーションではあった。全てではないけどその差が今の力の差に繋がってる部分はある。



で来年どうなるかは今の日ハムのフロントが今の途中まで首位争いはできたけど、最終的には首位チームと差を開かされてしまったという結果をどう感じているかによると思う。今の戦力、掛かるコストでこれだけ戦えたなら、元は取れてる的な考えなのか、この負けを凄く悔しい、来年は何が何でもやりかえすという気持ちになっているなら、今年の西武やソフトバンクがやったくらいの補強と同等の補強に力をいれてくる気がする。



現有戦力の底上げだけで、優勝争いをするのはある意味では理想だけど、主力が次々抜けていく日ハムではそれははっきりいって無理な話。だったら今年のシーズンをしっかり分析して、若手の成長でプラスにできるとこはそれでいいし、それで足りないと感じるところは、それなりの資金を使ってでも補強するということが来年やられた分をやりかえすためには絶対に必要になる。



http://d.hatena.ne.jp/iippanashi/20180220



下馬評では下位予想がほとんどの中、日ハムのフロントや監督がそれを覆すための戦略というのはうまくいっていた部分は多い。実際7月までは首位と差が無い戦いを続けてこられた。しかし8月以降失速し、首位と大きく差を開く結果になってしまった。絶対的な戦力の不足ということが8月以降に顕著になって結果に表れている。そのことをどうとらえて来シーズンにどう戦略を練るかが、来シーズンの順位に直結する。同じことの繰り返しかもしれないけど、日ハムのフロントが限られたコスト、戦力で下馬評をある程度覆せたことに満足してしまうのか、優勝に手が届かなかったことに本気で悔しいと感じるかで、来シーズンの日ハムの順位がどうなるかに大きく関わってくる。


シーズン終盤で西武にコテンパンに負けたことは、現場の人間はもちろん悔しいに決まってると思うけど、フロントの人たちにもおなじくらい悔しいと思ってほしい。それがあれば来年は真っ向から渡り合えるチームになれると思う。