人的補償を取らなかったことの感想続き

この動きへの意見として、プロテクトが上手だったとか、枠を減らすためのトレードがうまくいかなかったとかの意見があるし、正しいんだろうとは思うけど、自分的にはそこはどうでもいい。前にも書いたけど日ハムが、人情のかけらもなかったなら、プロテクトリスト外の選手の中から、他の球団にとって評価の高そうな選手を取って、横に流して利を得るとか、自分のとこの選手と抱き合わせて、トレードに掛けるとか。そういう方法も無くはない。


ただモラルが欠けた行為として非難されることは間違いないだろうし。増井、大野のFAでの流出の可能性は大だったわけだし、他にも中田や、宮西だってFAで抜ける可能性もあった。それだけの選手が抜けるかもしれなかったのに、人的補償の枠のことを考えないで編成を進めるとは思えないし。マルティネスを獲得したせいで枠が減ったからだという意見もわかるけど、マルティネスだってそんな思い立って急に獲得をしたとも思えないし、それのせいで枠がというのも個人的にはあまり納得できない。



まあはっきりいうとベテラン捕手を二人も取る必要はなかったし、戦力外だって他の球団ならプラス二人位出てもおかしくなかったと思う。だから今回に関しては、所属選手、元身内選手に対する優しさが、新しい戦力になりうる選手の獲得を言い方悪く言うと結果的には妨げたように思う。これを身内に優しい球団だなと評価するか、勝ちに行く姿勢が足りないと評価するか。どっちにもなりうる。自分なんかからすると正直後者の評価になってしまう。


いくら上手にプロテクトしたんだといわれても、差額1000万より価値のある選手がプロテクト外の中に一人もいないとはさすがに考えにくいと自分は思うし。こういう身内に優しいという部分が、球団の特徴になるのか、甘いという意味での弱さに繋がるのか。今年だけ考えると、そこそこ戦える戦力には思えるが、長い目で見てこういう感じの球団運営が下位低迷に繋がる可能性って正直あると思う。まあ言い過ぎかもしれないけど、ちょっと今回の件での編成面の動きは疑問に思うことが多かった。