明暗分かれる外国人投手 編成の評価基準

炎上したバーヘイゲン、炎上したアーリン(なお2軍で)、試合を作ったマルティネス。お金が無い球団事情的にマルティネスの契約が切れて、新しい外国人を取るのは理解できるけど、取ってきた外国人が2軍でも通用せず、契約を更新しなかったマルティネスが4年連続日本一のソフトバンクで戦力になってしまうのは皮肉にもほどがある。

 

バーヘイゲンは次は対左打者という課題を克服してくれるものと思いたいが、アーリンに関しては、コロナで日本野球への適応が難しいという面はあるにせよ、日本で通用する武器らしい武器が見当たらない。球威は無いし、かといってコントロールも悪く決め球も無い。

 

同タイプの加藤と比較してもすべてに置いてレベルが違っている。解説の岩本氏は技巧派の外国人投手を取ったことを疑問視していたが、今のところその指摘は当たってしまっている。今後状態を上げて1軍で戦力になる可能性が無いとはいわないけど、今のところそういう雰囲気は無いというか、1軍で投げさせること自体無駄に近いレベル。

 

これだったらマルティネスを残したほうが何倍もよかったというのが今日の1日を見たファンのほとんどの印象だろう。でもフロントにとってみるとそんなファンの感想はある意味的外れだし、フロントの人間はそんな感想を持っていない。

 

フロントに取ってみれば結果がどうとかではなく、マルティネスを切ってアーリンを新しく取った時点で編成は終わっているしその結果がどうとかは何も気にしていない。この球団は結果を評価するのではなく、いかにお金をやりくりするかだけを考えて球団を運営しているので、それをやった後の結果の評価は何もない。

 

今後アーリンが一切活躍しなかったとして、アーリンの獲得に携わった関係者の評価が下がることは無いし、リリースしたマルティネスがソフトバンクで活躍したとしてマルティネスのリリースを決めた人間の評価が下がることも無い。

 

あくまでお金の計算が第一なので、その結果の選手の成績の評価などは無いに等しい。究極的には取ってきた外国人が全員一切活躍しなかったとしても、年俸が抑えられていたらそれで球団の評価は高い。吉村GMが毎年のように外国人が戦力にならなかったことを編成の責任と発言しているが、年々外国人に掛けるお金は減っていっているしいっていることとやっていることが矛盾している。

 

そんな球団の勝った負けたに一喜一憂すること自体はっきりいって意味があまりない。個々は勝ちたいと思ってプレーしているとは思うが、球団が勝つことに対して価値を感じていないから、その気持ちのずれがここ数年の低迷に直結してしまっている。