近藤vs山宮ダイジェスト版の感想

まずサムライTVのクローズラインで試合当日にダイジェストが流れていたことに驚いた。近藤vs山宮の映像は一分程度だったが、そこから感想を。まずコンディションは、また桜木戦やイアンナイ戦の悪いコンディションに戻ってしまっていて、かなり残念だった。あのコンディションではいいときの近藤の動きは期待できないと思う。展開的には山宮が回りながら距離を取って、近藤は正面から追う展開で、近藤が前に出たところを山宮がカウンターを狙う感じのところが多かった。

山宮は切れのあるパンチで近藤を捕らえるシーンがいくつかあり、近藤はローキックを当てるシーンがあった。山宮は近藤には圧力があったといっていたが、近藤のコンディションがいいときから落ちてるせいもあって自分には近藤から圧力はあまり感じなかった。まあダイジェストを見ただけなので、通して見ると違う印象を受けるかもしれないが。判定は近藤かドローじゃないかという声があるが、ダイジェストだけで判断はできないし、その問題以上に近藤のコンディションの悪さのほうが問題に思えた。竹内と王座戦だ、戦極だなんていうのは今の近藤には期待できない。

コンディションだが、桜木戦までは今と似たコンディションだったが、ROFでは試合映像そして、計量時の写真からわかるようにかなりコンディションは上がっていた(まだベストとはいえない感じだったが)。近藤や大石がきつかったというほどのコンディショニングトレーニングをジョシュが課したせいだと思う。それも実質三週間のトレーニングで近藤に関しては効果が見えてたので逆に考えると近藤のナチャラルなコンディションがそれだけ落ちているという現われでもあった。

そこから5ヶ月空いて日本でのトレーニングに戻ってしまったことで以前のコンディションに戻ってしまったんだと思う。以前も書いたが近藤はフィジカル的に追い込んでくれるコーチがいないと、体が緩くなってしまう傾向がある。追い込んでくれるコーチというのは昔は船木であったし、ROFの前はジョシュだった。そしてROFから空いた5ヶ月間で近藤を追い込むコーチがいたかというとそれがいなかったのがまた以前のコンディションに戻ってしまった理由ではないだろうか。

近藤を復活させるなら本人が嫌がっても日本でフィジカルトレーナーをつけるか、ジョシュの元に3週間といわず一月半から2ヶ月置いてくるくらいしないと、また煮え切らない試合が続いてしまうと思う。技術的にも気になる点はあるにはあるが、それが些細に見えるほど近藤のコンディションは問題だと思う。近藤の浮沈はパンクラスの今後に大きいのは確かなので、パンクラスから半分命令に近い形でフィジカルトレーナーを探してつけるかジョシュのもとに置いてくるかどっちかにしないとこのまま再浮上が無い状態が続いていってしまうんではないだろうか。