感想続き

川尻vsアゼレード
川尻がテイクダインしインサイドガードからのパウンドで試合の8割近くが展開。川尻は危ないシーンは無かったが、KOまでいけそうなシーンはない感じだった。観客的には8割あの川尻のインサイドからパウンドの展開が続いたのがちょっと厳しかったかな。パスガードからの展開で試合が動く展開も見たかったが、アゼレードも柔術黒帯らしいのでパスするのも難しかったか。川尻は私見でいうなら、フィジカル、トータルバランスと70キロに日本人では一番バランスが取れている選手だと思っているのだが、いまいちはじけきらない。対戦相手との相性もあるのかな?今年の飛躍に期待したい。

石田vsメレンデス
個人的には石田のあの攻めを評価する気にならない・・・。タックルから相手をコントロールするだけでそこから極めも有効な打撃も無い攻めを評価する気にはなれないし、MMAでスタンドでバック取っても判定とかで評価に繋がらないような気がするし。無敗のメレンデス相手にあの攻めをできたというのは凄いとはいえるのかもしれないが、ダメージだけでいえばメレンデスが与えていたと思うし、あまりいわれないがメレンデスに判定がつくことも考えられる内容に自分には見えた。石田のあの攻めが評価されるなら、ブスカペ選手のことも評価というか忘れないで上げてほしいかも。

瀧本vsブスタマンチ
ブスタマンチが終始試合をコントロールする展開が続くが、瀧本が打撃でダウンを奪いそこからパウンドで攻め込むという内容で判定が割れ瀧本の勝ちという内容だった。まあこの判定についてはどっちにもつくかな?と思ったのが正直なとこなのでそんなに異論も無い。ブスタマンチはあの年齢でコンディションもよく力強さを感じさせる動きと、匠と称される柔術の技術を見せつけ素晴らしかったが、打撃に関してはガードが低く、ディフェンスものけぞるようなスウェーしかなく、ちょうどシュルトのような感じで危なっかしいとよく感じていたが、今回の瀧本戦でもそこが仇になってダウンを奪われたように感じるし、ダンヘンとの王座戦も終始試合をコントロールしつつ、最後にパンチを被弾し判定負けしまい今回と似た展開だったが、あのディフェンスがちょっとまずかった気がした。ともに2Rに被弾しているのでスタミナ切れなどが影響してるのかもしれないが。

一方瀧本のほうだが、個人的に瀧本に期待しているのは柔道金メダリストの華麗な寝技とかではなく、あのたたずまいと、負けん気の強さがまずあるので、それは十分出てたし、試合内容も動きが多くおもしろいもので魅力のある選手になってきたな思う。いまだに技術的には全体的に荒削りな感じもするし、ブスタマンチに勝ったのでトップの仲間入りかというと、試合全体は制されていたし、たまたまいいのが入っただけでほかのトップ級の選手とやってどこまでやれるのかなという気持ちもある。今後は戦極が主戦場になるようだがどういう相手と対戦していくのか。ブスタマンチみたいな選手を戦極は用意してほしいなと思う。

青木vsプギョン
ぶっちゃけると青木は過大評価されてると思ってるし、他の部分でもいろんな面で嫌いな選手なので、総合素人の選手に苦戦してざまーみろという気持ちだが、最初からその相手が用意されてたわけでもなし、いきなり変わった選手に苦戦したから評価を下げるというのもちょっとどうかというか、青木が期待されてるのが関節技で一本勝ちということで、それにこだわった結果、歯車が狂ったとこもあるとは思う。だから評価に関してはこの試合ではせずカルバン戦まで保留したい。で防衛期限が迫る修斗のベルトはどうする?記者に修斗の試合は?と聞かれ本人もマネージャーも空気読んでくださいといっていたらしいが、最後のプライドの試合からいくらでも修斗で防衛戦やるタイミングはあったと思うし、ここで別プロモーションの試合を優先してまたベルト返上なんてことになったら、ちょっとどうなのかなというのが正直なところだ。