近藤vs桜木(後にかなり付け加え)

http://gbring.com/sokuho/result/result2007_10/1014_pancrase.htm
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/headlines/etc/20071014-00000036-spnavi-fight.html
記事を見た範囲でしか感想はいえないが、個人的にはこの試合運びでよかったと思う。会場に来たファンは豪快な立ち技の打ち合いを見たい人が多かったかもしれないが。グラウンドに入った際は近藤のスタイル的に足や腕を取りにいくのはトップポジションを失うリスクがあるので止めた方がいい。マウントを取った際も最近いつも決めきれずポジションを入れ替えられてるので、今回はそれを許さなかったのはよかった。だから近藤のグラウンドの決めパターンとしてはインサイド、ハーフガードから徹底的にパウンドを打ち続ける、マウントならトップポジションは死守しながらパウンドを打ち続けポジションを入れ替えられないよう気をつけながらチョークスリーパーを狙う。今回は結果的に決められなかったが、そのパターンに絞っていいと思う。

近藤の一番の今の課題はコンディションだと思う。何度も書いたが83キロでの体重調整や月一での試合でナチュラルなコンディションが落ちてしまっている。そこを試合間隔を空けながらフィジカルトレーニングを中心にしてベストコンディションを作る必要がある。今回は映像はまだ見てないが写真見る限りまだベストな体つきでは無いように感じる。次どこで試合になるかはわからないが、月一みたいなことをいわずしっかり間隔を空けてまたコンディションを上げていってほしい。コンディションが上がればグラウンドでのパウンドも以前のときのような威力が戻ると思うし。

追記
サムライのニュースでダイジェスト版をやるかと思っていたのでそれを見てまた付け加えようと思ったけどスルーされてしまっていた(汗)。結局記事や写真だけで判断するしか無いが、写真見る限りあまりコンディションの改善は見られて無いように思える。今作れる精一杯のコンディションがあれなのか、コンディション作りのやりかたのせいなのか。なんとなく後者のような気がする。また推測になってしまうが、近藤自身が一番いいときに比べてコンディション、体幹の筋力が落ちてることにあまり気づいてないような気がする。環境的にそれをアドバイスする人間がいるとは思えないし。

だから体幹の筋力を取り戻そうという練習内容にせずいつもと変わらない練習内容にしてる分、コンディションの改善が見られないんじゃないだろうか。今回のパウンドにいまいち力が感じられないといわれるが、近藤のパウンドに破壊力があった郷野戦や菊田戦に比較すれば体幹の筋力が落ちてることが一番の理由だと思う。パンチの威力を決めるのはヒットマッスル、背中の筋肉だといわれるがパウンドに関しても同じことがいえると思う。そこの筋力が近藤の場合いいときに比較すれば明らかに落ちている。

とにかく体幹の部分の筋力を一番いいときに戻すなり近くしないと、いいイメージのときの近藤の動きは見られない可能性が高いと思う。今後の練習内容に勝手に一ファンが注文をつけるなら、技術練習やスパーリングを減らして、フィジカルの部分。主に背中、肩、胸の体幹の強化を中心に考えてコンディションを改善してほしいと思う。動きや試合運びに関しては、悪いときに比較すればかなりよくなってるように自分には思える。だからなおのことフィジカルな部分の改善に期待したい。

ちょっと話が戻るが、あまり近藤にアドバイスが出来る人がいない環境についてだが、近藤はismの中では二番目に先輩なので、後輩があれこれいうのは難しいところが大きいと思う。近藤がバーリトゥードに本格的に取り組み始めたときなどは、船木がつきっきりでコーチして、そのコーチングがどこまで的確だったかは別として船木は対外国人対策で近藤にかなりきついウェイトトレーニングを課して結果かなり近藤のパワーの面は向上していたと思う。ティトには敗れたがそのときにつけた筋力がベースにあったおかげで郷野や菊田に勝てた部分はあったと思う。

でも今の近藤はそのベース部分の体幹の筋力が落ちており、それを伝えられる人間もまわりにいない。今後本人がそこを意識して重点的にトレーニングするか、周りにコーチできる人間が出てくるかしないと、近藤の復活は多分難しい気がする。次の試合では体幹の部分の変化、パンプアップ具合を自分は見たい。