近藤vsプラングレー感想

http://fight.bodoglife.net/series-5/episodes/
雑誌やサイトの速報記事くらいでしか内容を確認できなかったが、そこから想像した内容よりは自分は近藤のよさは出ているように思えた。まずコンディションは体つきから見るにやはりよくない。何度もいってるが84キロで試合するときもナチュラルウェイトで調子のよかった菊田戦、中村戦の87キロ弱くらいのときと同じコンディション作りをして、計量直前のときだけコンディションを崩さないように体重調整をして84キロ契約をパス、試合当日は体重を戻して86キロか87キロにするようなコンディショニングを絶対にやる必要がある。それが多分できてないと思う。

試合内容のほうはうまく距離感を計って立ち上がりの悪いところをカバーして戦えていたと思う。この試合で自分なりの収穫もあった。差し合いでコーナーに押し込んでプレッシャーを掛ける展開を、圧力のあるプラングレー相手にもできたことだ。両差しの状態でコーナーに押し込んでプレッシャーを掛けられる展開はプラングレー的にはやりづらいとこもあったのではないだろうか。この押し込んでる状態で近藤にやってほしいことは、多少膠着しても周りの空気を無視して、密着状態を続ける、コーナーから逃がさないでプレッシャーを掛け続けてほしいということ。変に膠着してしまったから試合を動かそうとすると逆にそこで相手にチャンスが生まれてしまって逆に攻め込まれることになってしまう。

今回の試合ではその状態から二度切り返されたことが敗因になってしまったと思う。膠着状態になっても気にせずコーナーに張りつけ状態にしたまま細かい膝やパンチ、あるいは肩パンチでこつこつやりつづけること。膠着した場合はレフェリーがブレイクしてくれるので膠着や観客の空気を無視することが大事だと思う。相手が嫌がってひっぺがそうとした場合は、股関節の捉えで力みの無い状態でその動きを敏感に察知して逆に柔らかい動きで圧力を掛けて密着状態を続ける。コーナーから入れ替えようとしたときは、その方向を先読みしてまたコーナーに貼り付ける。これでスタミナを奪うことで近藤ペースになっていくと思う。あのコーナーに両差しで押し付ける技術はコンディションがいまいちの状態でも、圧力の強いプラングレーにできたのでもっと研究して、得意な展開と認識して試合運びに積極的に取り入れていってほしい。

14日に桜木との試合があるが、この試合では90キロ以下の試合なので体重調整はせずに(実験的にするにしても計量当日と前日の水分カットだけにするべき)、ある程度コンディションの上がった近藤を見せてほしい。
両差しの膝について書いた以前の記事
http://d.hatena.ne.jp/iippanashi/20070812#1186889711