ズッファが評価する選手、しない選手

ズッファがPRIDEからPRIDE以上の待遇で引き抜いたとされる選手は、ミルコ、ノゲイラダンヘン、ショーグン、シウバ。この辺に共通するのは現そして元(GPも含めて)王者であったというところ。PPVの購買に繋がる北米での知名度が評価、待遇の基準ということのようだが、PRIDE王者(元も含めて)ということが北米での知名度に繋がってるのだろうか。MMAのトップコンテンダーを集めたいというところも大きいとは思うが。ミルコに関してはヨーロッパでの知名度が抜群に高いためヨーロッパ進出しているUFCにはそこの面での評価も高いようだ。ファブリシオもPRIDEのときよりいい待遇でオファーを受けたのは個人的には理解しにくい部分があるが、今井賢一氏がミルコとのセット売りで高く売れたとこもあったんじゃないだろうか?

PRIDEのときより待遇が落ちる評価、あるいはオファーがかからない選手といえば、ジョシュ、カーン、アローナ、ホジェリオ、ハント、ソクジュあたりか。パウロ・フィリオもWECでのオファーというのは、PRIDEのときより下から上がっていくことを余儀なくされたオファーに思えた。この辺の選手は上記の選手と実力だけは遜色は無いように(下記の選手が上記の選手に勝ってる場合も多いし)思えるが、王者になった経験が無いという共通項がある。

北米での知名度ズッファの評価、待遇の基準というが、今爆発的に売れるPPVの購買層の多くはTUFから流れたライト層が多いらしいので、その辺のファンがPRIDEファイターが出てるから見ようという発想にはなかなかならないようにも思える。やはり待遇に決定的な差が出てるのはプロモーションを掛けやすい、PRIDE現王者と元王者、王者経験無しというところが大きいんじゃないだろうか(ジョシュは過去にズッファと揉めてるのも理由としては大きそうだが)。アローナなんかはUFCからオファーが無いことを嘆いているが、PRIDE以上のオファーを受けたシウバ相手に、一勝一敗(一敗も実質ドローに近い)と互角の実力なわけだし。

もしかしたらアローナやホジェリオは試合が地味というところがズッファに評価されてない理由なのかもしれない。ズッファもトップ選手を多く引き抜いて、今まで抱えてた選手に加えるとかなりの層になってきたので、元PRIDE組でトップクラスの実力があっても、王者経験の無い選手にはそこまで興味を示さないというところも大きそうか。そう考えるとUFC一極集中は総合全体のマーケットを縮小させかねないようにも思えるので、それ以外のプロモーション、特にHERO’Sにはズッファがあまり評価しない、興味を示さない選手をうまく見つけて売り出していってほしいと思う。