ファイトマネー

http://www.mmafighting.com/news/2007/jackson_liddell_collect_big_payday_for_ufc_71_title_bout.html
によればジャクソンが今回の試合で基本給が225000ドル+今回の勝者ボーナス225000ドル計450000ドル稼いで、リデルは基本給500000ドルで勝ってれば勝者ボーナス500000ドル稼いで、合わせて1000000ドル稼いでたらしい。

UFCはPPVボーナスもあるらしいというからそれも合わせるとかなりのファイトマネーになっている。ジャクソンは王者に戴冠したことで、次の試合は基本給もまた上がりそう。これだけUFCのファイトマネーが跳ね上がると、PRIDEに地上波が残っていたとしても、かなり苦しい状況になってただろうし、まして頼みの綱の地上波が切れてしまったとなると、トップファイターが次々UFCに流出するのはしょうがない。ファイトマネーが一番高いプロモーションにトップファイターが集まるのがこの業界の常で、それが今まではPRIDEだったわけだし。

UFCがPRIDEを買収した件に関しては、
カクトウログさんの
http://kakutolog.cocolog-nifty.com/kakuto/2007/04/post_3eca.html
あたりを勝手に参考にさせてもらって自分なりに考えてみると、元々PRIDEは資金力の豊富なボードッグとの提携を考えていたが、ボードッグはDSEの反社会勢力との関係などを理由に拒否。UFCも元々はPRIDEを積極的に買うつもりは無かったが、にっちもさっちもいかなくなったPRIDEが売らざるを得ない状況になり、売値がかなり下がったことで、買うことを決めたようだが、これもPRIDEと契約が残るトップファイターをPRIDE買収と同時に囲い込んでしまおうという考えだったような気がする。

そうすればもしPRIDEが消滅してしまったとき残った契約が破棄されたPRIDEファイターをボードッグとUFCで取り合うような状況も避けられるわけだし。ボードッグとしてはリスクを背負ってPRIDEを買収してまで、PRIDEと契約が残る選手を確保することに興味は無いだろうし。

もうファイトマネーにこれだけ差がついた以上(地上波が残っていればPRIDEも多少対抗できたと思うが)、トップファイターがUFCに集まるのはしょうがない。いくら同じオーナーとはいっても、PRIDEの興行の利益で払えないファイトマネーの選手をPRIDEに出して足りない分をオーナーが補うとかは考えにくい。もうPRIDEは外国人に関してはUFCのファイトマネー以下、PRIDEの興行の利益で払えるファイトマネーの選手が集まるいわゆるUFCの二軍のような状況になっていくと思う。

これからのPRIDEの舵取りに関してUFC側に望むことは、なんとかPRIDEの地上波放送を復活させて日本国内において目いっぱいの興行がおこなえる体制を作って欲しい。PRIDEファイターをUFCにどんどん連れてくのやめろとはいわないので。