PRIDE武士道其の十三

PRIDEウェルター級GP展望・予想其の一

GRABAKAvsBTT・ATT連合軍

郷野聡寛(GRABAKA)vsデニス・カーンアメリカン・トップチーム
カーンは郷野がムサシ戦でやったように、組み技の穴を突ける相手では無い。となると郷野は微妙な判定の内容に持っていってなんとか判定勝ちをもぎとるしか勝ち目は無いかと思う。となるといかにスタンドの打撃戦で有効点を稼げるかが鍵か。郷野はアウトボクシング戦術を使うが、カーンは既に二回戦で同じくアウトボクシングスタイルのスロエフ相手にスタンドでも優位に立ち、勝利している。ただこの日のスロエフは、ブスタマンチ戦や、リスター戦ほど消極的では無く、自分から前に出るようなシーンもあったことは確か(メッツアーのように主催者からの口添えとかのせいか(汗))。だから郷野戦においてはあくまで参考の一つくらいがいいかもしれない。ただフィジカルは間違いなく郷野より上であろうスロエフを打撃で正面から崩したことは、評価せざるを得ない。


郷野は、スタンドでビッグパンチを食らうリスクを、観客を無視してでも徹底的に減らして、コツコツパンチ、キックを当て有効点を稼ぐ試合運びが勝利への近道だと思う。カーンはロンバートみたいに最初のラッシュで以降ガス欠的な試合運びはしないので、終盤スタミナで優位に立つのも難しそうに思う。組み技の力ははっきりいってカーンが上だろうから、グラウンドに持ち込まれる展開にも注意が必要だろう。まあ郷野には頑張って欲しいが、客観的に予想をするなら、スタンドでもグラウンドでも圧倒的に押され、KO負けか、なんとか時間ぎりぎりまで凌ぐけど大差の判定負けという結果になるんじゃないかと予想。


三崎和雄(GRABAKA)vsパウロ・フィリオブラジリアン・トップチーム
三崎も基本的にはKO、一本より、いかにグラウンド戦を避け、スタンドで有効点を稼ぎ判定勝ちをもぎ取れるかということじゃないかと思う。ただし三崎の対グラップラーは、ジェイク・シールズ戦、エド・ハーマン(チームクエスト)戦を見てもあまり相性がよくない。フィリオの抑えこみの圧力はあの階級ではもうNO,1といっていいだろうから、三崎がフィリオ相手に勝機を見出すのは難しいと思う。下になることは避けられそうに無いだろうから、その先の対応が鍵になるけど、三崎自身が寝技でも対抗するといっていたが、下手に対応すると、簡単にパスガードを許し、フィリオの独壇場な試合展開になるように思う。ここは下になったらクロスガードで膠着を誘発し、ブレイクを狙う戦術が一番リスクが少ないように思う。そしてなんとか作れたスタンドのチャンスで有効点を稼いで、判定勝利をもぎとるというのが、一番勝利の近道じゃないかなと思う。ただ郷野戦といっしょで、客観的な予想をするなら、グラウンドでフィリオが一方的に攻めるも、グラバカ仕込みの防御でなんとか凌ぎきってフィリオが判定3−0で勝ちという結果の可能性が高くなりそう。