中心選手流出と若手のチャンスの比例、そこから来るジレンマ

17年に大谷が抜けて、18年にレアードが抜けて、19年の今年は中島が抜けるかもしれない。もっとさかのぼれば16年は陽が抜けて、14年は小谷野、大引、12年には糸井、田中賢介と毎年のようにレギュラーがチームから抜けている。

 

14年辺りまでは西川、中島、近藤が台頭して穴を埋めていったし、陽の穴もトレードで来た大田泰示がレギュラーを掴むことで穴を埋めた。

 

ただ17年以降は大谷、レアードの穴を全部は難しくても多少は穴を埋められる選手に出てほしかったけどそれは出てこず、今年は中島が離脱する可能性がある。前までは中心選手が抜けた穴を若手の成長で補うことが出来ていたけど、ここ3年くらいは若手の成長が停滞し、中心選手の離脱がそのままチーム力の低下に繋がっている。

 

ほんとは大谷、レアード、それに中島まで抜けてしまうなら外部からレギュラー級の選手を獲得して穴を埋めないと戦力は整えられない。でも日ハムは予算の問題もあるけど、生え抜きの若手にその穴を埋めてもらいたいという気持ちもあって、大きな補強に動いてないところもある。

 

だから若手のチャンスは他と比べれば明らかに恵まれている。それなのにそういうことを自覚して死に物狂いでチャンスを掴もうとしている選手がほとんど出てこないのが現状になっている。

 

中途半端な取り組みでもいくらでもチャンスが舞い込んでくるようなチームの編成が、若手の必死さを奪ってしまっているようにも感じてしまう。名前は出さないけど他のチームならチャンスを一度貰う事すら難しいチームもある。そのチャンスの少なさが必死さに繋がってる選手も多いと思う。

 

今後どういうチーム編成をするのかはわからないけど、もし変わることがあるなら育成も毎年何人か取って、FAも人的補償が発生するリスクを背負っても取りに行くことをして、所属選手に刺激というか危機感を感じるような編成にしていく必要もあると思う。若手が簡単にチャンスを与えられすぎてることが、成長を妨げているような状況に今は見えてしまう。