数字は上が今年で、下が去年。レアードの穴の分が露骨に落ちてしまっている。OPSで.100以上の低下は得点力に大きく響いてしまう(セカンドに関してはOPSが大分上がっているけどここは渡邊の成長が大きい)。
レアードは打率が高くないので、OPS自体はそれほどではないけどホームランの数は当然多い。この長打力の低下が8月以降の失速に大きく繋がったし、7月までの戦いももう少し楽に運べた可能性もある。
レアードを放出することで、チーム編成を一新しようという球団の考えだったけど、今年に関して言えばチーム状態を苦しくすることに繋がってしまった。
サードの穴を、近藤、大田、浅間のコンバート、横尾の成長で埋めようとしていたけど実績があって経験がある選手の数字を年間を通して埋めることは難しかった(自分もシーズン前はなんとかなるのでは思っていた)。
チーム編成をスムーズに進めたいという球団の方針は今までの日ハムを見ていればわかるけど、それが選手や首脳陣の負担増加に繋がってしまうことの配慮は今年に関しては足りなかった。
今年に関してはもうしょうがないし、今年サードに入って経験を積めた選手がこれから大きく飛躍することで来年以降に繋げていくしかないのだろう。ただ優勝争いを来年以降するためにはサードの穴を外国人補強で埋める必要はあるように思う。
実績が無い選手をサードで育てるのは、今年を見ると簡単ではないということがわかった。レアードクラスのサードの外人を探すのは難しいだろうけど、半分育成も込みで外国人選手を取って、日本人とも競わせていくような形が来年は望ましいと思う。