バーベイト獲得から見るチームの方向性、チーム編成考

外国人の枠は外野手1人、投手4人の5人体制になった。外国人に関してはこの形でシーズンインすることが濃厚と思う。強打のセカンドの獲得で内野手の層を厚くしてほしかったのが正直なところだけど、投手の厚みを重視するという方向性も理解できる。



ただ選手層のバランス的にはやや悪いのは確か。はっきりいって内野手の層は元々弱かったのにレアードの退団でさらに弱くなってしまった。サードに関しては、横尾や、近藤、大田のコンバート、谷内の加入で自分は埋めることは可能だと思うし、外野の飽和の緩和もできるし、そこまで問題とは思ってないけど、今年野手の中で一番の弱点だったセカンドの弱さを補強で解消することができなかった。



こうなった以上、渡邊、石井の成長、田中賢介の復活でなんとかするしかない。競争のレベルとしてはかなり低いのは間違いないし、優勝をチームとして狙うなら、確実に大きな穴になってしまっているが、球団は日本人選手の成長とレギュラー獲りに期待しているということなのだろう。すぐになんとかなるとはあまり思えないのだけど、せめて死に物狂いの必死さだけは見せてほしいところ。



レアード、アルシアという大砲二人が退団することになったがチームとしての長打力が落ちるのは間違いないだろう。新加入の王柏融は長打力というところはあまり期待できない選手だし、攻撃面に置いては繋いでいく野球が主体にならざるを得ない。横尾、清宮の成長でレアード、アルシアが抜けることによる長打力の低下をなんとかカバーすることに期待したい。



補強の傾向を見ても、来季は基本的には投手を中心にロースコアゲームで守り勝つ野球を主体に戦うという方向性がはっきり見えたと思う。となると不安が残るサード、セカンドの守備はかなり重要になってくる。セカンドに関しては最悪ほとんど打てなくても守備面に関してだけは、足を引っ張らないレベルにならないと、チームの根幹に関わってくるかもしれない。


投手に関しては、登録枠が29人に増えたこともあってチャンスが増えると思っていたけど、補強が凄いので、チャンスがむしろ減る気がする。だから少ないチャンスを確実にものにしないといけないし、1回ならまだしも2回ふがいない投球をしたりでもしたらすぐにでも2軍に落とされるかもしれないくらいの覚悟が必要になってきそう。



野手に関しては、元々内野手は層が弱かったのに、レアードの退団でさらにスカスカになってしまった。今年でさえ攻守に置いて投手の足を引っ張ることが多かったのに、レアードの退団で、その傾向がさらに強くなる恐れはある。レギュラーを掴み切れてない若手が死に物狂いでそこを掴んで、攻守に置いて投手を引っ張れる選手の台頭に期待するしかない。投手の豊富な補強で厚みが増して、一見負担が減るように見えるけど、野手の補強が足りない分、また野手が攻守に置いて足を引っ張る試合が増えると結果又投手の負担が増えることに繋がりかねないと自分は感じる。そういうことを感じさせないようなものを、若い野手の選手には見せてほしい。