青木vs廣田

色々物議を醸す一戦となったこの試合だが思うところを一つづつ。

レフェリーのストップは遅かったのか?

自分が試合を見ていたときは、これは下手したら折れるんじゃないか止めたほうがいいんじゃないかとは思った。ただそのタイミングでレフェリーが実際止めることは可能だったのか。仮に止めていたとしたら、廣田がまだできると抗議して揉めていた可能性はあったと思う。

結果的に折れるまで止められなかったことで、廣田の腕が完全に破壊され、復帰どころか下手したら再起不能じゃないかくらいまでの状態になってしまったのは凄く残念というかショックだ。

青木の試合後の態度

青木は極限状態の緊張感で試合に臨み、それが廣田の腕を取ってボキッと折るまでやってしまったことでスイッチがさらに入ってしまい、ああいう負けた相手に中指を立てる行為にまで至ってしまう。青木を擁護するならある種自分のコントロール外の行為だったんじゃないだろうか。相手の骨を自分の手で折ってしまうと、まあ勝手に想像するしかないがもう自分が自分でいられない、コントロールすることができないという領域にまでいってしまうような気がする。

だがそういう推察を抜きにして最初にあの行為を見たときの感想は、ほんとに凄く不快な気分になったし、バダハリが反則行為をしたとき以上に嫌な気分になったのも事実。多分そういう思いを持ったファンは相当数、下手したら視聴者の半分とかそれ以上とかの人が持ったと思う。

この件は青木に重い十字架を背負わせることになってしまったんではないだろうか・・・。今後いくら素晴らしいパフォーマンスを見せていったとしてそう感じたファンをどこまで振り向かせることができるか。ちょっとファンがどういうふうに青木を今後見ていくか心配といえば心配。

青木は折るまでやる必要があったのか?
これの自分の感想はしょうがなかったと思っている。相手選手がタップしないレフェリーも止めない以上さらに極めにいくしかないわけで仮に遠慮して躊躇したら、逆に相手が自分を殺そうと襲ってくるかもしれないのがこの競技。殺らなきゃ殺られるそれがこの競技なので、廣田が再起不能かもしれない怪我をしてしまったのは凄く残念だが、しょうがない部分があったと思う。

正直な感想をいうとぼきって折れた瞬間背筋が寒くなったのは確かというかずっと格闘技見てて正直怖さとかを感じたことはあまり無かったけど初めてといっていいくらいの感覚を腕が折れた瞬間に感じた。だからといってこの件を青木を責めるつもりは無いが格闘技はやはり怖い部分があるというのを再認識する試合だった。