5分3Rと5分5Rの違い

VTJで五味がハービー相手に苦戦しながら勝利ということで、若干評価を下げてしまったような印象を受けたが、このことは3Rと5Rの違いが大きな要因の一つだったと思う。仮に3Rの試合だったなら決めきれなかったが圧倒しての勝利ということで評価を下げるようなことは無かったと思うが、今回五味は15分以上の試合をしたのは多分始めてだったと思う。

この試合で五味は15分を過ぎて4Rに入っていこう急失速し、ハービーにKO寸前まで攻め込まれてしまった。その結果評価を落としてしまったり、スタミナ不足を指摘されてしまった。今回の5分5Rのような試合だと3Rまで圧倒したにしても決めきれないと、攻め疲れでガス欠した状態で4、5Rを迎えなければならず5R制の試合で序盤攻めることは3R制以上にリスクを伴うと思った。

五味の今回の終盤の失速を見て、自分は北岡vs廣田の試合を思い出した。あの試合も北岡が序盤一方的に攻め込むも決めきれず、攻め疲れで失速、中盤以降廣田ペースで試合が進み、廣田が勝利し王座戴冠した試合だ。あの試合も中井氏だったか仮に3R制だったら北岡が判定で勝っていたというようなことをいっていたと思う。

この2試合を見て5分5Rの試合だと、作戦として序盤はスタミナを消費する展開を極力避け、相手の攻撃を凌ぐことに専念し攻め疲れを待つというのもかなり有効な作戦になるなと思った。もちろん判定で不利になったり、相手の攻撃を凌ぎきれず負けてしまうリスクももちろん背負ってしまうのも確かだろうが。