戦極第十一陣感想

大澤vsロニー
第一試合でいきなり塩い展開が続くのはきつかった。

ヨークvsハーマン
フィニッシュはおもしろかったし、こういう試合が興行に一つあるのはいいと思うが、トップ戦線の攻防では無かった。

星野vsサンドロ
星野は戦極初戦でサンドロはちょっときつい面があったのか。この結果を見ても実力者であるとは思うが、イメージ的には痛い敗戦。サンドロはさすがの強さを見せてくれてよかった。

郷野vsラーメン
郷野は再起戦ということで堅かったのか、慎重にいってたのか動きの切れがあまりよくないような気がした。まあラーメンは白井に負けてるということらしいのでそこまでの選手では無いのだろうが、3Rのラッシュを除くと手堅い試合運びで判定勝利したが、ホーンバックルと再戦したとして、勝てると思わせるものはちょっと感じられなかった。

ランデルマンvsネドゴフ
まあある意味では予想してた感じの試合で、ランデルマンらしいといえばらしい試合だった。判定がおかしいという意見もあるが、自分はネドゴフで妥当だと思った。

光岡vs横田
横田の相変わらずの際に強い、嫌らしい試合運びで、試合を支配し判定勝ちした。ある意味では日本人最強じゃないかと思えてしまう部分もある。むしろ外人相手のほうが苦手なのだろうか。光岡は強いとは思うんだがどうにも地味な印象を受ける。

北岡vsマスヴィダル
北岡はテイクダウンから脚関節を執拗に狙い極め切れず打撃を浴びせ続けられKO負けしてしまった。北岡に対する印象は廣田戦もこの試合もはっきりいって自爆してしまってるだけっていう気がしてしまう。テイクダウンは取れてるんだし、北岡のフィジカルとグラップリング力ならトップを取って抑え込む試合運びをすれば相手選手はそうそうペースは取れないと思うのだが。北岡に限らず脚関節は持ち金全てを賭けたギャンブル的な印象で取れれば鮮やかな一本勝ちできるが、取りきれないと打撃を浴びせられてそのまま敗れ去ってしまうという技に思えてしまう。

だから今回は脚関節を執拗に狙わず、抑え込んだり、流れの中でチャンスがあれば脚関節にいくという試合運びを期待していたのだが、今回の脚関節は取るか、取れないなら打撃を浴びせられて負けるか二つに一つという試合運びだったので自分的には残念に思えてしまった。取れたら勝つし、取れなかったら負けるしみたいな試合運びは勝敗に対して凄く勝ちにいってるという見方もできるだろうが、自分的には取れなくて負けてもしょうがないという感じで勝敗に対する気持ちの希薄さを感じてしまう部分がある。

北岡の今後という意味ではまずまた辞めるとかいいそうなのは確かに心配。あのやるかやられるか的な戦法でやられたから辞めるという選択をされると、自分的には納得できないところがある。あと肉体的なダメージの問題。

前回のKO負けから三ヶ月で復帰戦という部分でも心配だったし、今回の試合でも1R終了時点でうつろな表情ではっきりいって止められてもしょうがないくらいのダメージを負ってたが、やはり北岡ならここからでも逆転して極めてくれるいや極めて欲しいということから続行になっていたのだろうが、2R以降もさらに打撃を浴びせ続けられた上でのKO負けと、ダメージは相当なものがあると思う。なのでそこがまず心配だしそのケアというものはしっかりして欲しい。あと北岡の戦法的にもあのやるかやられるかな戦法を続けると本当にダメージが積み重なってしまうので、あの脚関節に執拗にこだわるスタイルは見直して欲しい。

サンチアゴvsハリドウ
ハリドウはスタンドの打撃が結構破壊力ありそうなのでサンチアゴがグラウンドに持ち込んだのは正解だとは思ったが、まさかの展開でハリドウの下からの鉄槌攻撃でサンチアゴの動きが止まり、さらに上からのパウンドを浴びせハリドウが番狂わせを起こした。サンチアゴはいい選手なんだとは思うが、トップ級と比較するとやや落ちるという評価をする人が結構いたのでそれが当たっていたということなのかもしれない。ハリドウは現役王者をKOで沈めて一気にトップコンテンダーに躍り出た。三崎と次期挑戦者決定戦という展開も見てみたい。

小見川vs日沖
判定に関しては、前に出ていて小見川か、距離を取って打撃、グラウンドでいいポジションを取った日沖でかなり微妙なものだったが、自分的にはどっちとも取れる判定と思ったのでそこまで不可解とは思わなかった。小見川vsサンドロは明らかに不可解な判定だったのでそれと関連付けていうなら吉田道場だから有利なんだという見方もあるかもしれないが、自分的にはそこは分けて考えてるし、今回も吉田道場だから贔屓されたという印象は受けなかった。